現在糖尿病患者の約7割を高齢者が占めているようです。
高齢者は心身の機能において中高年と異なり、治療に配慮を要することが多く、特に強い薬を使っていると低血糖を起こしやすくコントロール目標は緩く設定されています。
糖尿病は、血液中のブドウ糖の値が慢性的に高い病気で、推定患者数は約1千万人とされています。
私の周りにも糖尿病患者は多く、常に薬を飲んでいる友人や、糖尿病性腎炎から透析を行っている友人もいます。また知人は若いころ糖尿病を発症したのに気付かず、放置していたところ網膜症となりほぼ失明してしまったものいるように身近で注意しないといけない病気のようです。
近年は高齢者の患者が増えていますが、高齢者には特有の問題があり、そのために2017年に初めての「高齢者糖尿病診療ガイドライン」が発表されました。高齢者とは通常、65歳以上を言いますが、このガイドラインで対象にしているのは、主に治療に配慮が必要な高齢者です。
具体的には、後期高齢者(75歳以上)と前期高齢者(65~74歳)のうち心身の機能に一定以上の低下がみられる患者が当てはまります。活動的で頭もしっかりしている前期高齢者には、64歳以下の患者と同じ治療が行われます。
高齢者糖尿病には、中高年の糖尿病にはない特徴があるようです。第一に、患者の心身の機能が程度の差はあれ低下しています。高齢者の多くは、日常生活動作(ADL)低下、認知機能低下、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少や筋力低下)、フレイル(心身の機能低下)などの問題をベースに抱えています。
これらを総称して「老年症候群」と言いますが、それは増えてくるのが70代後半、つまり後期高齢者となるわけです。これは糖尿病がある人は約2倍起こりやすいとされています。
糖尿病の治療の目的は合併症を防ぐことにありますが、高齢者の場合はそれに加え、老年症候群を防いで健康寿命を延ばすことが重要な目的となるわけです。最も注意が必要なのは、低血糖が起こりやすく、かつ重症化しやすい点としています。
通常の症状は、発汗、動悸、手のふるえなどですが、高齢者では頭がくらくらするとかめまい、目のかすみなどが主で、さらに脱力感、集中困難、意欲低下、譫妄などという気付きにくい症状となるようです。
このまま意識障害まで進むことも多く、低血糖で救急搬送される人は年間2万人と推定されていますが、そのほとんどが糖尿病の高齢者のようです。また逆に異常な高血糖にも注意が必要で、脱水症状から糖尿病性昏睡に陥るとされています。
ほかにも高齢者糖尿病の特徴は多数あり、全身にわたってさまざまなリスクを増大するようです。私は年1回健康診断をしていますが、やはり医者とのコミュニケーションが重要なのかもしれません。
高齢者は心身の機能において中高年と異なり、治療に配慮を要することが多く、特に強い薬を使っていると低血糖を起こしやすくコントロール目標は緩く設定されています。
糖尿病は、血液中のブドウ糖の値が慢性的に高い病気で、推定患者数は約1千万人とされています。
私の周りにも糖尿病患者は多く、常に薬を飲んでいる友人や、糖尿病性腎炎から透析を行っている友人もいます。また知人は若いころ糖尿病を発症したのに気付かず、放置していたところ網膜症となりほぼ失明してしまったものいるように身近で注意しないといけない病気のようです。
近年は高齢者の患者が増えていますが、高齢者には特有の問題があり、そのために2017年に初めての「高齢者糖尿病診療ガイドライン」が発表されました。高齢者とは通常、65歳以上を言いますが、このガイドラインで対象にしているのは、主に治療に配慮が必要な高齢者です。
具体的には、後期高齢者(75歳以上)と前期高齢者(65~74歳)のうち心身の機能に一定以上の低下がみられる患者が当てはまります。活動的で頭もしっかりしている前期高齢者には、64歳以下の患者と同じ治療が行われます。
高齢者糖尿病には、中高年の糖尿病にはない特徴があるようです。第一に、患者の心身の機能が程度の差はあれ低下しています。高齢者の多くは、日常生活動作(ADL)低下、認知機能低下、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少や筋力低下)、フレイル(心身の機能低下)などの問題をベースに抱えています。
これらを総称して「老年症候群」と言いますが、それは増えてくるのが70代後半、つまり後期高齢者となるわけです。これは糖尿病がある人は約2倍起こりやすいとされています。
糖尿病の治療の目的は合併症を防ぐことにありますが、高齢者の場合はそれに加え、老年症候群を防いで健康寿命を延ばすことが重要な目的となるわけです。最も注意が必要なのは、低血糖が起こりやすく、かつ重症化しやすい点としています。
通常の症状は、発汗、動悸、手のふるえなどですが、高齢者では頭がくらくらするとかめまい、目のかすみなどが主で、さらに脱力感、集中困難、意欲低下、譫妄などという気付きにくい症状となるようです。
このまま意識障害まで進むことも多く、低血糖で救急搬送される人は年間2万人と推定されていますが、そのほとんどが糖尿病の高齢者のようです。また逆に異常な高血糖にも注意が必要で、脱水症状から糖尿病性昏睡に陥るとされています。
ほかにも高齢者糖尿病の特徴は多数あり、全身にわたってさまざまなリスクを増大するようです。私は年1回健康診断をしていますが、やはり医者とのコミュニケーションが重要なのかもしれません。