ごっとさんのブログ

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イタリア国際テニス決着

2018-05-22 10:45:23 | テニス
ローマで開催されているイタリア国際(ATP-1000、マスターズ)で錦織が第2シードのディミトロフを破り3回戦進出したところまで書きました。

3回戦はランキング28位のコールシュライバーでしたので、完全復活に近い錦織であれば問題ないと思っていました。実際多彩なショットと安定したストロークを見せ、6-1、6-2の完勝でした。

いよいよ準々決勝は元王者ジョコビッチとの対戦となりました。ジョコビッチも怪我からの復帰途上とはいえ、強さが帰ってきています。1セットは錦織のショットが上回り、安定した展開で6-2で錦織が簡単にとりました。

ところが2セットに入るとジョコビッチが錦織の球に慣れてきたのか、ミスが減り長いラリーで逆に錦織にミスが出るようになりました。錦織も色々なショットを織り交ぜ抵抗しましたが1-6で取られてしまいました。

ファイナルセットは本当に拮抗した展開で、どちらが取るか目が離せない接戦となりました。長いラリーが続き1ポイントが重い試合でしたが、ちょっとしたところでジョコビッチのストロークが上回り、3-6で負けてしまいました。

やはりテニスは強い相手とやることで、試合勘や良いストローク、素早い動きが戻ってくるような気がします。錦織は負けはしましたが、次の大会に期待が持てる内容の試合となりました。

準決勝はこのジョコビッチとナダルという王者決戦でしたが、1セットはタイブレークまでもつれナダルが取り、2セットは強打と良く動くナダルが圧倒し6-3で決勝進出となりました。

もう一人は昨年の覇者の20歳ズベレフが勝ち上がってきました。本当の新旧対決となり世代交代が進みつつあることを示していました。この決勝も1セットはクレーキングのナダルの強さが目立ちました。ズベレフはミスも多く常に押されたまま何と6-1でナダルが取りました。

決勝のわりには面白くない試合と思っていましたが、2セットに入るとズベレフが慣れてきたのか、ナダルの昔の悪い癖であるショットが短くなるということが重なり、何と6-1でズベレフが取ったのです。

ファイナルセットもこの流れが続き、ズベレフが3-1とリードしたところで雨が降り出し中断となりました。この雨は1時間ほどで止み再開しましたが、この中断で強いナダルが戻ってきたのです。

ショットも長くなりストロークも左右にうまく入るようになりました。この再開後はナダルはすべてのゲームを取り6-3で見事優勝しました。あそこで雨が降らなければなどと言っても始まりませんが、テニスは本当に難しいものです。

来週はもう今シーズン2回目のグランドスラムである全仏オープンが始まります。これも錦織や大坂がどんな活躍をするのか、長い夜になりそうです。