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あくちゃんは僕と同学年だけど、同じ学校に通ったことはないから、
知り合ったのは24~5歳ごろだったと思う。
そのころ、僕は仕事で帰りが遅くなると、
田舎娘という居酒屋によく食事に出かけた。
僕は入口付近のカウンターに座ることが多かったんだけど、
あくちゃんはいつもカウンターの奥で飲んでいた。
最初は会釈するだけだったけど、
ある日、マスターが紹介してくれてから会話をするようになった。
その後、あくちゃんも僕も中津青年会議所に入会し、一緒に JC 活動をするようになった。
以来、いつも一緒に飲み歩くようになった。
元日から飲んだし、バレンタインデイも飲んだし、クリスマスも飲んだし、葬式の帰りでさえ飲んだ。
地元はもちろん、京都で、東京で、博多で、旭川で、韓国で、ペナン島でも飲んだ。
JC 卒業間際、あくちゃんとこんな会話をした。
僕 「俺たち、いったい何回、一緒に飲みにいったかな?」
あくちゃん 「年100回ちかくだろうから、1000回くらいじゃない」
僕 「てことは、一晩に3軒いくとして、3000軒ほどの店にいったってことか」
あくちゃん 「1軒で平均3000円使ったとすると…」
僕 「…」
あくちゃん 「…」
最近はあくちゃんと飲みにいくことはめっきり減ったけど、
あの会話から3年ほどが経ってるから、きのうは1030回目くらいかな?