昼からアルコールを摂取するのは、少し後ろめたい。会食の場合、そんなことはまったくないのだが、いわゆる家飲みだと、お天道様が照っているうちに(って、今日は朝から曇り時々雨でお天道様も見えないけれど)飲むのは、ちょっと大袈裟に言えば、背徳の薫りがする。
そんなケチくさく根拠もない道徳感を払い棄て、今日は昼から飲んだくれていた。日曜日である。冬休みである。ノエル間近である。これだけの理由が揃っていれば、いいでしょ。普段買うのよりちょっと高いワインを数本買い込んであるし。
ところがである。本人は飲み続けてやるぞって気があるのに、日没前、一年で一番日没が早いこの季節なのに、体のほうが「もういい加減にしてくださいよ」って感じで、急に飲みたい気分が穴の空いた風船のように萎んでしまったのである。
というわけで、この愚にもつかない記事を粛々と書いているわけであるが、なんとなく釈然としない。
普段は、翌日の仕事のこともあるから、けっして飲みすぎることはない。そのへん、かなりストイックに、一日一本に抑えているのである。しかし、今は、せっかくの休みである。例年に比べても、休暇中の大学外の仕事も少ない。だから、明日のことを気にしないで、飲みたいだけ飲める条件は整っている。なのに、もういいかなって感じで、酔いもすっかり醒めてしまった。
まあ、素直に体の言うことを聴いておいたほうがいいですよね。せっかくですから、かねてから観たいと思っていた映画を真剣に観ることにします。