黄龍を登る!
天国と地獄を想像するに、黄龍の景観は天国の色合いに見えるところ、
はたまた地獄の沼を思い浮かばせるような展望に言葉もなく、
写真集を見るように、次のページを繰るように登って行く。
言葉がわからないが、表情から
担ぎ手はこちらに、少しでも長く歩かせようとする気配に・・・・
僕は少し長く歩いてみる。
大きく呼吸をしながら、ゆっくりと歩を進めるが100mぐらいで胸が苦しくなってきた。
チョトやばいかな?と思っていたら・・・・
彼らが乗れというような合図をする。
頂上近くに来たときさすがの担ぎ手も木陰に腰を下ろしてりんごを齧りだした。
最上の景勝地 五彩池はまさに極楽の湖水だ!コバルトブルーの水面と黄龍古寺の
伽藍、見晴るかす山並みにたなびく雲の様は浄土の世界のようだ。
中国では「この世の仙境」と言われるそうだがまさにその通りだ!
ぐるりと展望しながらハイキングしていると雨が降り出した。
急いで籠まで戻り一気に下り出した。
雨脚も強くなってきた階段や木道は今にも滑りそうな様相だが、彼らは難なく飛ぶように
下っていった。
登りが見学しながら2時間、下りは40分ぐらいで黄龍の見学を終えた。
私達の足では、やはり5時間ぐらい掛かったであろう、それに途中でダウンしたかもわからない
・・・ガイドの読みが正解だったであろう。
黄龍を出発して時はまだ明るかったが、九寨溝まではここから130km、3時間を要する
距離だ。
明かりもほとんどない山道を専用自動車はまっしぐらに九寨溝シェラトンホテルへ疾走した。
九寨溝観光のために出来上がったと言うホテル街をしばらく走った
一番奥まったところにシェラトンホテルはあった。
酸素ボンベ 50元