これまた、グレイス・ジョーンズのアイランド・レーベルのコンパスポイント・スタジオ録音盤。
ドラム:スライ・ダンバー
ギター:バリー・レイノルズ
プロデュースはやはりクリス・ブラックウェル&アレックス・サドキン。
グレイス・ジョーンズのアルバムの中でも、自分が高校生の頃一番よく聴いたアルバムがこの『リビング・マイ・ライフ』だった。
1982年夏は、特に。
何より新鮮だったのが、単なるレゲエと言ったカテゴライズされた分野にとどまらず、ラップ、エレクトロニック・ポップ、ファンク、ダブ、そして、レゲエといった多様な系譜を縦横無尽に自由に歩く音だったことによる。
確か彼女の「ジャマイカン・ガイ」は当時のチョコレートのCM曲に使われたと思う。
アルバムには、「ジャマイカン・ガイ」や「ニップル・トゥ・ザ・ボトル」や「限りなきひととき」といった優れた曲があり、グレイス・ジョーンズのアルバムの中でも突出した出来だった気がする。
というのも、やはり1982年という年が、音楽にとって豊穣の海だったからでもある。