こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2013年1月29日 火曜日 George Winston 「Stars」

2013-01-29 23:25:11 | 想い出かたちんば
ウィンダム・ヒル・レーベルへの違和感は、こないだ話したが、ジョージ・ウィンストンの「スターズ」なる曲との偶然の出会いは、良いものだった。
1984年、じぶんは文武両道極道的男子高校のバリバリ童貞三年生。打ちのめされる中、心身共にボロボロになった土曜日の夜。
独りだけでの隠れての酒・タバコでのパーティー。
夜23:00から23:30は、東京12チャンネルの「日立サウンドブレイク」と日本テレビの「タモリの今夜は最高」の掛け持ちだったが、次第に「日立サウンドブレイク」の方に惹きつけられていった。

1984年10月27日の放送は、詩人・文筆家・佐々木幹郎さん演出の「Red Magic」なる回だった。
ここで、倉庫街ののっぺりしたコンクリート、10トンコンテナが積まれた空間を、オンナが歩く映像の中で「スターズ」が流れた。
■George Winston 「Stars」■

この頃の「日立サウンドブレイク」は、出色の出来映えが多く、ヴィデオにして売り出したら・・・と思うくらいのクオリティだった。
世間が「環境ヴィデオ」「映像と音楽とのコラボレーション」などとはやし立て始めた頃だが、サウンドブレイクはわたしが知るその前から続いてきた、音と映像を結ぶ番組であった。

「Red Magic」は、どうやら横浜港付近で撮影されたと思えるが、曲はほとんどアート・オブ・ノイズの12インチ「イントゥ・バトル・・・」を中心のテーマに据えていた。
その合間に掛かったジョージ・ウィンストンの「スターズ」は、本来持つ曲の位置から離れ、映像と共に、別のコードとして配置され、じぶんを魅了した。
世紀末的だったり、陰鬱的だったり、すえた匂いを漂わせたものとして響いた。

下は、1月2日にハブ噛み師匠と歩いた隅田川沿いの千住関屋町。
かつて2人で、そこに放置されていた廃墟空間に漂う、昭和40年代の香りに誘われ写真を撮りまくった。そこ生息していたネコたちとも出会った。
しかし、すべては壊され、また何か新しいモノが出来ようとしていた。
消えたものは、二度と復活しない。
ただひたすら、無味乾燥なモノへシャッターを切り続けた。
頭の中で「Red Magic」における「スターズ」の音と映像が流れていた。






















コメント (6)
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