
↑中川運河
前線が去った後に、晴れ間が戻ると思っていたが、
一日中うす曇りで蒸し暑かった。

木曜日は円空彫刻の稽古日で、荒子観音寺の
教室で過ごした。

阿弥陀如来坐像を彫っているが、ようやく
顔に取り掛かった。
如来は悟りを開いた仏様で、着衣も袈裟だけをまとい
装身具のない質素な姿をしている。
なだらかな曲線の体と穏やかな表情で手を結び、
蓮の台座にゆったりと坐る姿は、多くの寺院で
見かける、なじみ深い仏さまである。

↑荒子観音寺境内の教室
手本の写真の陰影を読みながら彫り進んできたが、
果たして素朴で柔和な如來さまが現れるだろうか。