うさぎ学園 多趣味部

学長でウサギのわちゃまる君・ZIPPO・ウイスキー・旅行・ガーデニング・釣り・・・今日も全力で遊びます!

特別編 サントリー白州蒸留所(その4) ポットスチルが凄い!

2015-03-06 18:43:26 | 20号室 特別室
ついにポットスチル(単式蒸留器)の見学です。


蒸留所に来たら、これがメインでしょ~。思っていたよりずっと広くて綺麗なスペースです。
ストレート式(手前側)のポットスチルとランタン式(奥のちょっとくびれているタイプ)のポットスチルが並んでいます。



ポットスチルって・・・思っていたよりずっと大きいです。



2回蒸留しています。左側が「初留窯」で右が「再留窯」です。
一回目の蒸留で得られる蒸留液はアルコール度数20~25%ぐらいの原酒になりますが、このままではアルコール度数が低い上に雑味も多いので使えません。
なので二回目の蒸留でアルコール度数60~70%の原酒にします。



ポットスチルの中を見る事が出来ましたよ。前回見た発酵液が入っています。



蒸留された液がどこへ行くのかというと・・・ラインアーム(鶴口になってる渡り部分の太いパイプ)はポットスチルの周辺足場の下に向かってますね。特に写真の右手前の配管がよく分かります。



なんと、ポットスチルの下にも行く事が出来ました!



ここは「ミドルカット」の工程です。
再留で得られる最初の部分はアルコール度数が非常に高く、また後の部分はアルコール度数が低すぎるので、熟成には適しません。
なので、最初と最後の部分を除いた中間の部分のみを熟成にまわします。これが「ミドルカット」です。
ミドルカットする部分が少ないほどピュアな原酒になりますが、コストパフォーマンスが悪くなります。
ミドルカットする部分が多過ぎれば品質に響きます。つまりこのタイミングは「職人の腕」なんですね~。



ミドルカットされた蒸留液はここから出て来ます。
汚く見えますが、銅が酸化して緑青(ろくしょう:酸化銅)化している状態です。それに、高濃度のアルコールで殺菌され続けてますしね(笑)。
(確か、カットされて使われない部分だったような・・・)



人を写さずに撮れた一枚。これは運が良かった!



次回は熟成庫に行きますよ。
お楽しみに~!