初冬になって木々の葉が落ち、林床の草が枯れ始めて見晴らしが良くなったからでしょうか、あちこちでフユノハナワラビが目につくようになってきました。
フユノハナワラビは秋(9月中旬ころ)に葉(栄養葉)を広げ、冬に緑になる(冬緑型)多年生のシダです。
栄養葉とほぼ同時に花のように見える胞子葉を延ばしてつぶつぶの胞子嚢を沢山着けます。
この胞子葉の形状がヤスリのように見えるので科名は「ハナヤスリ科」・・・?
同じ仲間にアカハナワラビ(栄養葉の小羽片の先端が尖る)やオオハナワラビ(茎に毛がある)などがあるようです。フユノハナワラビは小羽片の先端が丸みを帯び、無毛のところが区別点のようです。
日当たりの良い、背の高い草が生えないような場所や草刈りが繰り返されるような場所に好んで生えています。
葉を広げ胞子を撒いて枯れるまでの期間が9月~12月と短いので、冬でも十分に光合成ができる場所でないと生育出来ないのでしょうね。
このシダ、3~5株を平鉢に植えて観賞すると風情があるので一時期乱獲されてしまい減ってしまったのですが・・・野草は野山で観賞するのが一番美しいと思うのですがねぇ!
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