難しく言うと被食散布型とか動物散布型と言うのですが、分かりやすく言えば鳥やけものが果実を食べて糞として出したところから発芽するというしくみです。
特に赤や橙・黄・紫など目立つ色の実、甘い実などが、こういった散布型になるようです。目立つことによって鳥などに食べて貰うのが目的なのでしょうね。
トキワサンザシ(ピラカンサ)は真っ赤な実・・・
タチバナモドキ(ピラカンサ)は橙色の実・・・
ムラサキシキブは紫色の実・・・
でもセンダンやエゴの実は緑色であまり目立たないし甘くもない?のですが、これらの実もよく鳥に食べられるのですから不思議ですね。
センダンに集まってピ~ヨピヨと煩いのがヒヨドリです。ただし、鳥が食べているからと不用意に人間が食すと中毒をするから要注意です!
そして、鳥が散布した証拠に離れたところにセンダンの稚樹が芽を出していました。
エゴの実を好物にしているのがヤマガラ・・・この木では数羽が啄んでいました。柄とガクだけになってしまったものがほとんどになってしまいました。
この写真、ヤマガラの嘴が枝の陰に隠れてしまいましたが、実をくわえているのが分かるでしょうか。上手に嘴にくわえ枝にコツコツ叩きつけて硬い殻を割って中身だけ食べます。器用ですよね!
でも、食べてしまっては種子の散布にはなりませんよね・・・ヤマガラには果実を土の中や木の洞に隠す習性があります。それを、あとで掘り起こして食べるのでしょうが、中には忘れてしまうものもあります・・・忘れられた実が隠された場所から芽を出すのですね。
さて、こちらは何だか分かるでしょうか?
ウワミズザクラの稚樹の群生です。ツキノワグマがウワミズザクラの実を食べて糞をした場所からまとまって生えてきたものです。
ウワミズザクラの実はクマさんの大好物なのです!
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