台風12号が北上西走を始めて朝から雨・・・予定されていた自然観察会は中止、碓氷川のオトリ屋さんんも休業なので家で沈殿となった!
ところが11時ころには青空が覗き陽が当たり始めた・・・気になって碓氷川の中瀬大橋に様子見に行ってみると水位が多少増え少し濁っているだけだったけど釣り人はいなかった。
あまぬまにも行ってみたけど釣り人はまったくいなかった・・・川沿いにカラムシがたくさん生えネナシカズラが巻き付いていたので、前々から気になっていた寄生根を探して観察してみた!
ネナシカズラは数日で宿主を見つけられないと枯死してしまうらしい。
そして宿主を見つけるためには植物が出す揮発性物質を感知して宿主として適しているかどうか識別・選択をするというのだから驚きだ!
ネナシカズラは芽を出しても大好きなクズやカラムシなどを見つけられたものだけが寄生し、できなかったものは枯死してしまうのだね・・・
宿主を見つけたら巻き付いて宿主の細胞壁を壊して侵入して寄生根を分化するのだという。
カラムシの根元までツルを追いかけて寄生している部分を採取してきた・・・
寄生根を侵入させている部分よりも下(写真では右側)にはネナシカズラの茎が枯れて無くなっているのが分かる!
寄生根の部分を切断してみると・・・寄生根が侵入して維管束に繋がっている様子が観察できた!
ネナシカズラが宿主から奪うのは水や養分だけではなく、RNAなどから宿主の生育状況などの各種情報を得ているというのだから驚きだね!
光合成という植物本来の仕事を捨てて、他の植物から生きる糧を搾取するためには、それなりの作戦が必要だということなのだ!
ネナシカズラはネナシカズラなりに努力をしているんだね!
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