しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

ひとり暮らしの高齢者の生活と意識

2012年02月14日 | Weblog
新潟市中央区の社会福祉協議会が新潟県立大学とまとめた
「ひとり暮らしの高齢者の生活と意識」が出た。

NHKスペシャル「無縁社会」の衝撃から2年。核家族化の進む中央区、ひとり暮らしの高齢者世帯の増加の実態調査をまとめたものだ。
テレビ放映されたひとり暮らし高齢者の寂しいイメージとは隔たりのある、それぞれが人生を楽しんでいる姿であり、また一方で家族、地域、情報から孤立している姿が見えた。

「高齢者の状況」新潟市中央区の場合
65才以上の高齢化率「35・8%」
男性40%、女性59%

○自分は健康であると思う人「67%」○健康でないは「31%」
年間収入は200万~399万が最多で「34%」
150万~199万が「22%」
100万~149万が「18%」だった。
女性の方が収入の少ない層が多かった。

「45%」は「2~3日に1回程度」外出している。
「47%」が外出した際は「たいがい話をする」
社会活動をしない人が「42%」いる。

「70%」の人は楽しみが「ある」
子どもとその家族と行き来する人が半数。
「86%」は「親しい友人・知人がいる」
近所づきあいは女性の方が得意。「88%」は緊急時の支援者がいる。

収入と緊急時の有無には関わりがあり、収入の少ない人ほど支援者のいない人の割合は高まる。
緊急時に駆けつけるのは近親者が多い。
正月3が日を「子ども家族」と過ごす人は「54%」
緊急時の支援者がいない人は、ひとりで正月を過ごしている人が多い。

「生活上の困り事」
○「近所に買い物をする店がない」が「21%」
○「地震などの防災対策」は「18%」
○「特に困っていることはない」と回答した人が「43%」あった。

「日常的な困り事」「内容」
○「雪かき」37%、「買い物」16%、「バスや電車、車での外出」11%
○男性は食事の準備が「22%」女性は雪かきが「42%」の困り事とした。

「困ったことがあったとき手伝ってくれる人」
一位はこども、兄弟姉妹、2位は近所の人、3位に友人・知人、4位に親戚
5位に民生委員だった。

「行政に対する希望」
○一日500円くらいで行ける施設がほしい。話が出来る施設がほしい。
○外出の手段はバスだがこのバス代を行政でなんとかしてほしい。高く感じている人が多い。
「困り事」
○固定資産税の負担感が強い。乏しい年金の中から年間10万、18万と固定資産税を払っている。月6万円の国民年金だけが収入なのに。と。

「お墓について」
○倒れたらそれまで。お墓はないので骨は牛乳瓶にでも入れてくれれば良い。
○最後は献体を希望する。とする回答も見られた。

「孤独死」について
○「生協に加入した」配達したものが1週間そのままなら警察を読んでもらえるのではないかと。

多くの驚くべきアンケート結果がまとめられていた。
この報告を元に「検討会」が立ち上がり、次なる支援活動が続くことを期待して止まない。

ブログランキング

人気ブログランキングへ