しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

お金と幸福は正比例しない。

2012年09月05日 | Weblog

お金は、必ずしもわれわれを幸せにはしない。 ベルギーの心理学チームが行なったこの研究は注目されている。

お金は人が最高に贅沢な喜びを味わうことを可能にする。例えば、贅沢なホテルに泊まって高級な寿司を食べ、素晴らしいガジェットを買える。が、それゆえに。日常のありふれた喜び。例えば、天気の良さや冷えたビール、チョコレートなどを味わう能力を低下させると考えられる。

そして、我々が遭遇する喜びのほとんどはありふれたものであるため、贅沢をする能力を得ることは、喜びを味わう能力にとっては、かえって逆効果になるというのだ。

研究チームは大学の成人職員351人(用務員から上級管職まで)を集めてオンライン調査した。ランダムに分けられた2グループのうち半数の被験者に対して、山のように積んだユーロ紙幣の画像を見せた後、彼らの楽しむ能力を測る一連の質問を行なった。

興味深いことに、事前に大量のユーロ紙幣を見せられた被験者たちは、経験を楽しむ能力のスコアが有意に低かった。この結果、人間はただお金の画像を見るだけでも、人生の小さな喜びを楽しむことへの興味が薄れる可能性を示唆している。

人間の楽しむ能力に関しては、富を連想させるものを見るだけで、実際に富を得るのと同じ有害な影響が出ることを示唆した。

楽しいことを経験できるという認識をもつことは、それだけで、日常の楽しみを損なうのに十分な効果があると考える。言い換えれば、人間の楽しむ能力を低下させるためには、エジプトのピラミッドを訪れたり、ラスベガスのカジノで1週間過ごしたりする必要はないのだ。

そのような最高に楽しいことをたやすく経験できると認識を持つだけで、日々の小さな喜びはあって当然のことと捉える気持ちが強まる可能性がある。ということだ。

極貧の生活を送った与謝野晶子、石川啄木にリッチマンの生活をさせたらあの素晴らしい作品は生まれなかった。感受性が減退しただろうと推察される。

ラスベガスで3億円をすってもあくび一つで帰ったという中東産油国の皇子の話。ビルゲイツ、孫正義にスーパーで100円で買う「札幌一番みそラーメン」のインスタント食品を買った嬉しさがわかる筈もない。

そうゆうことだ。お金は人間を必ずしも幸せにはしない。平凡な暮らしを送る上での幸せは当然あるのだ。感受性を大切にしたい。感受性が減退するほどの裕福な生活は一面、不幸なのだ。これらの人に庶民感覚が判るとは考えにくい。

毎年数億円母親からおこずかいを送金されていても気がつかなかったというトンマな元首相。「人々の暮らしがなにより」という庶民目線の元幹事長は3億円の資産管理に無頓着だった。

あほか~。このような二枚舌を使う政治家に国は任せられない。庶民はウソをつかない政治家に投票しましょう。できもしないマニュフェストに踊らされず、実績重視、人柄重視で選びたい。日本の未来を。


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