古い名刺ホルダーを見つけた。百枚以上の名刺を見つけた。
現役時代取り交わした人の名刺である。ずいぶん捨てたが残しておいた名刺だった。名前を見ると顔が浮かぶ人が殆んどだ。
自身の仕事上で関わりを持った人、友人、知人の類だ。一枚の名刺からその人との関わり、当時印象に残っている出来事、アクションの様子、笑顔、が戻ってくる。情景が浮かぶのだ。自分にとって影響力を与えた人物だった。ということだろう。
振り返って自分の名刺はどうだったか?と思ってみた。2つ程の職場を経験した。部門が移る度に名刺の肩書も変わった。名刺から顔が浮かぶ。顔から名前は浮かばない。 そんな関係だ。
小生の現役時代の名刺は巷で残っているとは思えない。末端担当者だった。多くが同類との名刺交換。この手の名刺は数年で用を為さなくなる。異動が激しいのだ。思えば1000人以上の人と名刺交換しただろう。
印象に残る名刺を持つ人もいた。材質を木製名刺とした人、顔写真、イラスト、特徴、所持資格、趣味、愛犬、家族の紹介、URL、開設無線局。UFO写真を載せた人、芸妓名刺、いろいろ楽しい。独自名刺を手作りで作る人もいる。会社人では難しい。職場の規定様式を外れた名刺は通常作れない。
自分でデザイン。フォーマットを作成して作ると楽しいのだろう。そんな名刺もいくつかあった。今、小生は自游人だ。名刺を持たない。地域の仕事は通常名刺なしだ。名刺を作れるような経費負担が出来る環境に無い。というのが通常「地域」なのだ。
町内会長くらいで名刺を作る人は少ない。行政と密接に関わり、各種会合に呼ばれるようになって初めて名刺を作れる予算環境が生まれる。いつしか、経費で作れる名刺が2種類となった。その名刺は愛着が無い。
顔写真を愛犬「佳夜」の姿で出す「ブログ名刺」これが小生の本当は交換したい名刺でした。URL登録。毎日閲覧してくれる仲間探し。ブログ仲間。
「本当の顔が浮かばない名刺」「名刺を見て顔が浮かばない名刺」
それこそが小生が目指す「しるしのないカレンダー」主筆のコーチャンです。