地域の問題を討論し、考えてもらうセミナーのテーマについて考える会があった。
講師は某大学の先生である。先生は地域の問題に関心が高い。地域の空き家問題、高齢者問題、シエアハウス、災害からの復興と地域住民との関わりについて、東京江東区深川の例を出して説明してくれた。新潟のこの地も実によく似た地域性を感じる。というのだ。
新潟の下町(しもまち)、したまちではない。東京ではしたまちと言うが。新潟のしたまちという表現は歴史から来たものだ。しもねた話。つまり遊女が郭に客を待つ地域だった。数多くの置屋、料亭、柳と堀。江戸時代には日本有数の人口を有した一大繁栄地だった。
ここに昔の名残の柳とせせらぎ、水路を設けて、下町情緒を復活させたい。その為に市民にこの地の財産である歴史と景観の名残を今一度認識していただくセミナーを開く。
水路と景観を取り戻す工事は既に始まっていた。2年後には観光客を下町に呼び込むことが出来る景観が完成する予定である。この事業に付帯して下町地域の活性化を目指すグランドでサインに何が必要で何が計画できるか考えてみた。
過疎化の象徴である「学校統合」をチャンスと捉えたい。
2つの中学、4つの小学校が統合され、それぞれ1つの施設に集約されるのだ。
1つの中学、3つの中学が閉校となる。広大な土地、施設の再活用のチャンスが生まれる。
新規にこれだけの空間を行政が手に出来るチャンスはおそらく無いだろう。フォーラム、セミナーにこのことを取り上げ、行政に提言してゆくチャンスなのだ。来月のセミナーである。ホットな話題を提供し、インパクトを与えるセミナーとしたい。
熱い関心に意見も出てけっこう盛り上がった会議でした。