緊急車両に初めて乗った。
「救急車」である。緊急救命士と同乗する。席は一つしかない。
緊急救命士は座らない。立って患者の脈を測ったり、機器を操作して必要な処置を取る。
非常に乗り心地が悪い。ストレッチャーから移されてベッドに寝ている患者の乗り心地は聞く機会がなかった。サイレンを鳴らして街中を走る。早朝なので渋滞はない。病院にすぐに着いた。緊急措置室の裏口に着ける。ドアを開ると看護師と当直医が出迎えに出た。
ストレッチャーから病院のベッドに移す。体温、血圧、等を測る。問診前に緊急救命士からの報告を受ける。様子を見て必要な医学的措置を取る。毛布、水、お茶。コンパクトなX線投影機を初めて見た。
ここまでで救命士は病院に引き継ぎ、帰っていった。案外長時間対応してくれた。
119番通報をする。「火事ですか救急ですか?」と聞かれる。「救急です」と答えると、住所、通報者名前、患者名、年齢、症状を聞く。それから「~救急隊が向かいます」と連絡が入る。
15分くらいかかった気がする。家に到着してからの対応。機器の持ち込み、検温、事情聴取、かかりつけの病院、主治医、病状、保険証番号、を調べて病院に連絡をする。病院が受け入れを了承しないといくら長時間かかっても訪問者宅から動かない感じだった。
良く拙宅の向かい側にある集合住宅に救急車両が到着するが1時間以上も到着してから動かないケースが多い様だ。主治医、かかりつけの病院が無い場合が理由の様だ。病院のたらいまわしの挙句事切れる患者の実情を反映したものだ。受け入れ先が決まらないと「出発しない」。実態がようやく解った思いだ。
心配した救急車の出動。ようやく明日退院だ。原因を踏まえ、以降注意したい。