自衛隊出身の国会議員が書いた本「生まれ変わるならまた日本がいい」を読んだ。
防衛大学校出の幹部候補生だった。防衛大学校での必修科目「日本国憲法」で「自衛隊は軍隊だろうか?」という問題で「軍隊です」と答えた生徒は単位をもらえないと書いていました。
「自衛隊は軍隊でない。自衛のために必要最低限の戦力である。国際法上、国家として自国を守るための自衛権というものは、たとえ法文化されていなくとも認められている。必要最低限の戦力を持つことは国際法からいっても違法ではなく、憲法9条に書かれている「戦力不保持」とうのは、あくまでも侵略のためや、国際紛争を解決する手段としての戦力であって、自衛権はそれには含まれない」。これが回答だった。
この趣旨に沿わない回答者は単位をもらえない。即ち防衛大学校を卒業できない。幹部自衛官になれない。そうです。
安倍自民党総裁が憲法改訂の要件「国会議員3分の2以上の賛意」を変えようと考え国会議員の3分の2以上の賛意を得て改訂に走る方向が想定されている。
この要件で賛意が通れば憲法改訂要件は国会議員の半数以上となるだろう。
そこで目指す条文は9条であろうことは識者の一致した見解だ。
この時期にこの本の内容は自衛隊職員の現在の立場、意識を知る上で大変参考になった。
「主権者」である「国」と国家の一部である「国民」
「矛」を取る決断を下すのは「国家」であって、「国民自身が国の経営の責任主体」である。命懸けで先祖代々の受け継いで来た領土、領海を武をもって命懸けで守り、子孫に受け渡す覚悟を持つことだ。
「主権」の概念の曖昧さが、戦後の日本の最も危惧される部分である。と述べている。
自衛隊の幹部の考え方の一端がわかった思いです。
この本を提供していただいた某自治会長さん。ありがとうございました。勉強になりました。