国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

3カードモンテ(続々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々)

2008-02-23 13:54:20 | 3カードモンテ
【サッカーモンテ】
緒川集人作。デジタルアンビリーバブルVol23(ウィザードイン)所収。
連続した変化現象が次々と起こる。パズル的なマジックに感じた。技術的にも演出的にも難易度が高い。おいらだと、実戦ではやらない(正確にはやれない)かも。
でも、おいらの周囲の若い衆はできる技法なので、技術に走るタイプの方や技術のレベルの高い方にはいいだろう。
むろん、おいらレベルでも非常に刺激は受けた。下手なりに改案するやもしれぬ。カード構成などいじろうかと。

【モンテ・フォー・ザ・マラジャステッド】
リチャード・カウフマン。「世界のカードマジック」(東京堂)所収。
うまくやるには難しいけど、普通のトランプでやるモンテとしては、過程も面白く、クライマックスもしっかりしていていいと思う。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は正確には3カードモンテではないけど紹介してしまえシリーズ。

【ウサギとぼ~し】
マジックランド製。4枚のモンテっぽいカードマジック。3カードではないけど。
易しい上に効果的なマジック。サロン向けで現象もわかりやすい。
紹介し忘れていたかもしれないので、ここで紹介。

【死神くん 大ピンチの巻】
マジック工房 伊賀丸商店。正確には3カードモンテではないのですが、移動、変化、クライマックスなどがモンテっぽいので、ここで紹介。警官に追われた死神が逃げていくというあらすじなんだが、絵パケはいいよね。ちょっとした絵本を読んでいる気分になる。


【モンテの寄り道2】
  なぜ3カードモンテを作るのか?

小野坂東氏は手品の挿絵などでも有名な方だが、マジックランドなどで多くの作品を発表されているクリエーターでもある方である。というか、そんな部分として語るべき方ではなく、総合的な意味で、マジック界においては重鎮の方なのである。

で、だ。

数えたわけではないが、おそらく3カードモンテのマジックを作った数は最多なのではないだろうか。

たまたま、マジックランドに行ったときにいらしたので、思わず、お忙しいのにも関わらず、訊ねてしまった。



国稼「なぜ、3カードモンテのマジックを作られるんですか」

小野坂東(様)「好きだからだね。お客さんとのコミュニケーションが取れる手品だからだね」

国稼「小野坂さんの作る3カードモンテって、クライマックスというよりオチというか、そういうものがすごく効果的に思えるんですが」

小野坂東(さま)「そう、推理小説みたいなもんで、エンディングというか、オチの変化が色々考えられて、楽しいでしょ。それも理由だな」


ん~、そうですよねえ。
おいらが、はまった理由と同じですよ。

作ると演じることって同じコインの裏と表なんでしょうね。

なお、記憶のみで書いているので、ニュアンスなどに違いがあったら、すいません。
文責はこちらにあります。不都合な点などありましたら、削除します。
そして、当ブログへの掲載をくださった小野坂東氏に感謝です。


・・・・・3月13日に追加・・・・・・・・・・・

【水滴(Tiny Water)】
マックス・メイヴェン作。「パケットトリック(東京堂)」所収。カードの裏で行うオイルアンドウォーターなんだが、クライマックスへの過程で3カードモンテ現象が入る。オイルアンドウォーターも、3カードモンテも現象の反復が必要というハンデ(注)があるのだが、それを組み合わせるという手があったか。確かに単調な反復にならないよな。

前から持っている本だったが、読み飛ばしていた。某オイルアンドウォーターの研究家に教えていただいた。感謝。


(注)
一般の人のために一応説明しておきますと、いわゆるサーストンの3原則というのがありまして、その中に「同じマジックを2度繰り返して見せてはならない」という原則があるんです。同じ現象を反復すると言うのは予測されやすくなるので、意外性が減るわけです。手品にとって意外性が減るというのはハンデなんです。

コメント
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