国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

すわ。「基礎」が襲ってきた。

2025-02-22 21:19:11 | 国語

●今さらの感はあるが、我が家に『着眼と考え方 現代文解釈の基礎〔新訂版〕 』(ちくま学芸文庫)が着弾。
 
●信じられるかい?
 これが「基礎」なんだぜ。
 
●トランプ(not大統領)と比べていただきたいが、文庫本でこの厚さ。
 
●わたしが持っているこの本の帯には「現役の学生たちが国語(現代文)のテストで良い点を取ろうとするという目的をはるかに越えている」と書いてある。
 
●逆に言うと「現役の学生たち」の役に立つかどうか。
 
●今どきの受験生だと「文学的な文章」から始まる時点で嫌がるかもしれない。
 
 まあ、「論理的な文章」から読み始めても大丈夫なのだが。
 
 「この本を使う人に」を熟読のこと。
 
●さて、この本の192ページ「感覚 ー作者の感覚のはたらきー」を読みたまへ。
 
●どうだい、まるで「評論」文のやうだらう。
 
●おそらくこの本の読者層は、読書猿(独学の天才!)さんに共感を覚える層、昔、これでお勉強をした方か、題名に騙されたか。
 
●が、だ。
 
●現代の共通テストの練習だと思って読むと面白い。
 
●どういうことかというと、評論文と文学的文章を同時に読む練習にもなる。
 さらに、考え方も読むと複数の文章を読む訓練になる。
 老婆心ながら、「この本を使う人に」を熟読のこと。再掲、再掲。
 
●ちなみに、レイアウトも素晴らしい。
 文庫でここまでやるとは。
 
●でもって、読んでいくと(解いていくと)本物の読解力も付く。
 
●いいことだらけ。
 
 
●「論理的な文章」の読み方などは自分がはずかしくなるほどの出来である。
 
●一流になりたい予備校講師は盗む読むといい! と思いますよ。
 
 50年を越えて生き残る本の味を知るべきだ。
 
 
 
<追記>
この本で受験勉強をした人が、作問者(大学人)である可能性を知っておくこと。
この程度なら「基礎」だろうと思っている可能性があるのだよ。
<再追記>
『現代文解釈の方法』も買わないとなあ。「基礎」はあくまでも「基礎」なので「方法」まで踏み込みたいじゃん。
<注意>
原則として私のブログは手品であれ、国語の参考書であれ、マンガであれ、褒める方針である。
 
 
コメント
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