国語屋稼業の戯言

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古文文法基礎ゼミ1(解答編)

2018-10-19 13:14:07 | 国語

基礎古文文法ゼミ【解答編】
○品詞名をすべて挙げなさい。
  動詞・形容詞・形容動詞/名詞/副詞・連体詞/接続詞・感動詞/助動詞・助詞
  (体系的にあげられるかがポイント)
○体言とは何か。   名詞
○用言とは何か。   動詞・形容詞・形容動詞(単独で述語になれる、活用のある品詞)
○活用形をすべてあげなさい。
  形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形
○「主に終止形がウ段で終わる自立語」は何か。また、「主に」とある理由は何故か
  動詞・ラ変動詞はウ段で終わらないから。(「~り」で終わる)
○動詞の活用の種類をすべてあげなさい。
  四段・上二段・下二段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格・ナ行変格・ラ行変格
○少数しか所属していない動詞の活用の種類をすべてあげなさい。
  上一段・下一段・カ行変格・サ行変格・ナ行変格・ラ行変格
○上一段動詞をあげなさい。(最低でも九単語はあげなさい)
  着る・みる・似る・煮る・居(ゐ)る・率(ゐ)る・射る・鋳る・干(ひ)る・・・etc
○下一段動詞をあげなさい。               蹴る
○カ行変格動詞をあげなさい。              来(まうで来)
○サ行変格動詞をあげなさい(複合語は除いて良い)    す・おはす
○ナ行変格動詞をあげなさい(複合語は除いて良い)    死ぬ・いぬ(去ぬ・往ぬ)※表記は二種類だが意味は同じ
○ラ行変格動詞をあげなさい(複合語は除いて良い)    あり・をり・侍り・いまそかり(みまそかり・みまそがり等)
参考 複合ラ変動詞(持たり・しかり・さり・かかり)

○活用表を書け
四段 言ふ 言 は ひ ふ ふ へ へ
①上一段 見る ○ み み みる みる みれ みよ
②下一段 蹴る ○ け け ける ける けれ けよ
③上二段 過ぐ 過 ぎ ぎ ぐ ぐる ぐれ ぎよ
④下二段 出づ 出 で で づ づる づれ でよ
カ行変格 来 ○ こ き く くる くれ こ(よ)
サ行変格 す ○ せ し す する すれ せよ
ナ行変格 往ぬ い な に ぬ ぬる ぬれ ね
ラ行変格 あり あ ら り り る れ れ
    ※ここも揃わなくてごめんなさい。
    ※「終止形+る=連体形」「終止形+れ=已然形」」となる動詞
      上二段・下二段・サ変・カ変・ナ変→暗記法「上下二サカナ」
① マ行  ② カ行  ③ ガ行  ④ ダ行

○次の文の傍線部にある動詞の活用の種類と活用形を書きなさい
 朝、三国を出でけり。
   終止形「出づ」→暗記しなくてはいけないもの7[上一段・下一段・カ変・サ変・ナ変・ラ変)ではない→出で(DE)ズ→D=ダ行・E=下二段
   「けり」の上は連用形(これくらいは知ってこう)
○傍線部の間違いを指摘しなさい。
 蹴らぬ鞠の部屋にあるはわびし。
 (「蹴る」の未然形は「蹴ら」ではなく、「蹴(け)」である)
○次の傍線部の終止形を書きなさい
 男、昔を悔いけり。
  (い ハ行×(ひ)
     ワ行×(ゐ)
     ヤ行○ ア行○→ ア行が「得」だけである。よってヤ行。「悔ゆ」
 
頻出動詞  
ヤ行上二段(い・い・ゆ・ゆる・ゆれ・いよ)「老ゆ・悔ゆ・報ゆ」
ヤ行下二段(え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ)
ワ行下二段(ゑ・ゑ・う・うる・うれ・ゑよ)「植う・飢う・据う」
ア行下二段(え・え・う・うる・うれ・えよ)「得」(「え・う」が同時に存在しているのはア行だけ)(複合動詞「所得・心得」)
  ※語幹のない下二段動詞は読みが頻出「得(=う)・寝(=ぬ)・経(=ふ)」
  ※カ行変格も読みが頻出







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