私は地球に優しい男、いや、漢なので、本にはめったにカバーをかけない。
むろん、マンガでもだ。
今日、終電で帰ったのだが、同じような思想の持ち主であろうか、車内でどうどうとカバー無しのマンガを読んでいる人がいた。
車内が揺れたときである。互いに、ちらっとマンガの表紙を見た。その後、互いの顔を見合った。
その男は格闘マンガ(なんだよオロチとやんねえのかよ、オロチよりカマキリが大事ってことかよという評価を下す人が一部にいるという噂のマンガ)を読んでいた。
私は軽いギャグマンガ(アウェイの方が評価しているなと思ったら、アウェイをいつのまにかホームにしてしまった漫画家が書いているギャグマンガ)を読んでいた。
その男は勝ったという目で私を見た。やはり、男子たるもの格闘マンガこそが王道と思ったのだろうか。
だが、私は負けたとは思っていない。
なぜなら、もうすでに読み終わったマンガであったからである。
むろん、マンガでもだ。
今日、終電で帰ったのだが、同じような思想の持ち主であろうか、車内でどうどうとカバー無しのマンガを読んでいる人がいた。
車内が揺れたときである。互いに、ちらっとマンガの表紙を見た。その後、互いの顔を見合った。
その男は格闘マンガ(なんだよオロチとやんねえのかよ、オロチよりカマキリが大事ってことかよという評価を下す人が一部にいるという噂のマンガ)を読んでいた。
私は軽いギャグマンガ(アウェイの方が評価しているなと思ったら、アウェイをいつのまにかホームにしてしまった漫画家が書いているギャグマンガ)を読んでいた。
その男は勝ったという目で私を見た。やはり、男子たるもの格闘マンガこそが王道と思ったのだろうか。
だが、私は負けたとは思っていない。
なぜなら、もうすでに読み終わったマンガであったからである。