旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

オーデンセをふらふら歩く

2018-05-26 11:11:11 | デンマーク
※2017年のオーデンセ街歩きはこちらからごらんください午後五時ごろにオーデンセに到着して、ふらふら歩いて市庁舎前につく↓
アンデルセンは貧しい子供時代をこの町で過ごしたが、六十二歳でオーデンセの名誉市民となり、この市庁舎で民衆の歓呼をうけた。「故郷に錦を飾った」のだった↓

★オーデンセの紋章⇒北方神話に出てくる神の名前「オーデン」からきている
**
夕飯、「もうサンドイッチじゃないほうがいいねぇ」ということでスープ屋さんへ入るちょいとアジア風のようだがメニューの名前を読んでも・解説してくださいとお願いしても、よくわからない。食べてみましょう「MULLIGATAWNY」↓

野菜たっぷりのインド風なスパイスが入ったスープでした↑
チキンヌードルスープがこちら⇒
***
翌日、午前中は朝市とアンデルセン博物館へ↓この絵が描かれた建物は一般住宅なのだけれど、すごく記憶に残ります


きのう通過してきたランゲ島の蜂蜜↓

夏の蜂蜜は味も色も濃いい(左)、春はマイルド(右)
実際にどうか、日本で味を確認します(^.^)
↓えんどう豆はこちらでは生でも食べます↓

チーズはもちろんたくさんある↓


16世紀の家↓梁も傾いている。中はどうなっているのだろう↓

このエリアにも新しい建物は建っているが外観を他と合わせるように慎重に配慮しているのが分かる↓いちばん左にちらっとみえるのは本物の16世紀の家

アンデルセンの生まれた家のエリアは歴史的景観保護地区になっている↓




★アンデルセン博物館★昨年訪れた建物が改修にはいってしまい、オデオンのとなりに仮のものがオープンしている↓

むこう三年間はここで営業するのだそうだ。中国語の看板が併記されている。中国の人はアンデルセンが大好きで、今日もたくさんのグループが次から次へやってきた。

内部、入ってすぐに身長185センチのアンデルセンさんがお出迎え↓

↓旅を愛したアンデルセンの旅行バッグと、トレードマークのシルクハット用のケース↓

切り絵が得意で、
招かれたサロンであっというまに切ってはプレゼントして人気だった↓

↓このVRマスクでは何が見られるの?↓

↓アンデルセンが暮らしたニューハウン地区の部屋の雰囲気が見える↓

ニューハウン地区とはコペンハーゲン市内の人工港エリア↓こんな賑やかな界隈↓

寂しがり屋だったようにみえるアンデルセン、このエリアで何か所も住んでいたのだそうだ↓二階部分にパネルがついた赤い建物もそのひとつ↓

ここは三十代に住んだ場所だったが↓

アンデルセンの最後の住所もニューハウンだったと博物館で解説してあった。


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マリボーからオレロップ経由イーエスコー城

2018-05-25 15:08:17 | デンマーク
マリボーの朝、地元でとれるこぶりなリンゴはいつもおいしい

朝八時に出発したのは09:15発のフェリーに乗るから。クラシックカー愛好のグループがドライブしているのに出会った

ロラン島のいちばん西からランゲ島へのフェリーがやってきた↓

四十五分ほどの船旅

ランゲ(LONG)島(細長いのでこの名前がついた)のスヴェンボーは人気のリゾートタウンだが落ちついたたたずまい。

オーデンセへのハイウェイから西へそれてオレロップへ向かう田舎道↓

こういう何気ない道がとてもよく整備されていて心地よい。
国の底力とは観光地よりもふつうの場所にあらわれる。
**
オレロップはステファンさん宅を訪問する。
昨年と今回、小松がデンマーク旅をつくるきっかけになった田中さんの四十年前の同級生がお住まい。
昨年、ご家族で京都へ来られた際に小松もご案内させていただきました

海にむかってひらけた気持ちの良い敷地には柵などいっさいない。
安全に安心して暮らせる環境なのだ

テラスのウッドデッキはじぶんたちでつくった。
「注文してやってもらうとお金がかかるから」ということなのだが、デンマーク人のこういう「自分でできることは何でも気にせずやる」という気質は、人件費が高いことが理由でそうなったのだろうけれど、結果的にデンマークという国の総合力を高めていると感じる。
↓この真っ黒な樫の木はステファンさんのお父さんがずっと保存していたもの↓自分でこういうテーブルにしてしまったのだそうだ↓

どんなに高価なテーブルよりも、世界に一つのテーブルのほうが魅力を感じませんか(^.^)
窓辺にならんだオブジェはステファンさんがひろってきた流木をアレンジしたもの↓

この「アトリエ」からうみだされる↓

「世界一幸せ」と他者が認定する暮らしは、自分たちでなんでも実現させようと行動する国民意識の賜物だったんだ。

テラスの内側に軽食席を用意してくれたのは、日本人が陽の当たるところを避けるのを知っているから↓



↓チーズカッターの使い方わかる?↓


二時間ほど滞在させていただいて、イーエスコー城へむかった
***
途中に古い風車

18世紀ごろのスタイル?

イーエスコー城到着
ここは大変広い敷地でただ歩いてくるだけでも一時間はかかる


あ、アンデルセンさん↓


迷路の庭

ようやくお城がみえてきた

※昨年訪問時の様子こちらに書いています

天井裏の梁になんだかきもちわるい古い人形が寝かせてあって、「これ、なんでしょうね?」と横目で見ていたのだが…あとから資料を読んでみると、城に伝わる伝説の人形だった。
「この人形を起こすと城が崩壊する」
それでほこりまみれのなんだか気味の悪い人形がそのままにされていたのか。
写真、次回は撮ってきます。












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Fejøファイ島へ

2018-05-24 18:18:18 | デンマーク
お昼はロランセンターの一角で

デンマークの定番、黒パンのオープンサンド

スーパーで売られている野菜にはどれも産地が大きく書かれていて↓

特にデンマーク産は誇らしげに国旗をまとう↓

北欧諸国はどこも物価が高いが、どこもバナナだけは比較的安く売られている↓

チーズ類ももちろん豊富に↓

**
ランチのあとは、フェリーでファイ島へわたる

「ファイ」とは数字の4の意味だそうで、となりには「5島」へいくフェリーもあった↑
車ごと、ほんの十五分ほどの船旅↑



★ファイ島はりんごの島として知られている↓こんな大きなリンゴは採れませんが(^.^)

面積は16平方キロメートルほど。瀬戸内海の直島ぐらい。人口は611人(2005年)とnネット辞書
しかし、今は「過疎の島」というのではまったくないと感じる。むしろ恵まれた自然を選んでやってきた人々が集っていると感じた。
はじめに訪れたエネさんとミックさんの運営する農園?は、「癒しの庭ヒーリング・ガーデン」と名付けられている。

2012年にスタート
世界各地から農業ボランティアを希望する若者が夏の間滞在している。今はフランス人、ハンガリー人、そして日本人の方も。心地よい風に吹かれながらみんなで手をつないで歌を歌うのもぜんぜん恥ずかしくない(^.^)
♪every little cell in my body is happy~

百種類の草花や農作物があるのだそうだ

小高い丘にのぼると

穏やかな海が横長に見える

草原のティータイム

西洋イラクサとヒヨコマメのペースト、クミンの香りもした↓

手作りケーキ

お天気でよかった(^.^)


次はオーガニックりんご農園を少し訪問
島は平たくて小さい。どこへ走ってもすぐ海が見えてくる↓

到着

こぶりなりんごからの原材料をつかってリンゴジュース、シードル、カルバドスがつくられている↓



ふたたびフェリーでロラン島へ戻り、夕食のレストランへ向かう。
港で自分の船を塗っている方↓

「塗ってみるか?」と言われたけれど、まちがいなく汚してしまうので遠慮しときました

★「完全な漁師」と訳せる名前のレストラン↓


はじまりはキャンプ場の人たちへの素朴で小さなレストランからはじまったのが、今では大人気だそうな。

食べてみて納得。こちらの料理確かにデンマーク料理だけれど、様々な要素をとりいれた、ここでしか食べられないモノだった。
↓これはチキンのタジン鍋なのだが、レモンを塩麹につけたものを入れてある↓

※こちらにもう少し詳しく載せました

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ロラン島をめぐる~巨大風車、海上風車、海の向こうにドイツを遠望

2018-05-24 10:10:10 | デンマーク
ホテルの面した湖を百メートルも行くと15世紀からの大聖堂がそびえていた

※歴史あるマリボー大聖堂について、こちらに少し書きました
**
ロラン島の南端からドイツへのフェリーが出ている


洋上風車がきらめいている


陸上風車がかたまってみえるあたりは、かつて原子力発電所が建設される予定地だったそうだ↓

政府の方針を市民運動が阻止した話は「ロラン島のエコ・チャレンジ」の中で、我彼の違いを思い知らされた部分だった。

ドイツとの間に計画されている海底トンネルは果たして地最後まで実行されるのだろうか。当初の計画よりずいぶん遅れている様子。
海底を深く掘るというよりも↓コンクリートのパイプを海底にズラリを並べるイメージ↓

当初はドイツの主導だったプロジェクトは今や全額デンマーク側負担になっているそうである。
↓海峡を見晴らす展望台↓

***
今度は高さほぼ百五十メートルの最大級風車の足元まで行った↓


遠くから優雅にまわっているように見えた風車だが、巨人(風車)と対峙したドン・キホーテの気持ちが分かる。ブレードが風を切る音ははじめて聴いた。
※こちらからyoutube 動画を見ていただけます

この三基の巨大風車は「サファリパーク」の敷地に建てられている。風況が良い場所だということで建設のオファーがいったのだとか。

サファリパークの入り口↓

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ロラン島のマリボー(デンマーク)到着

2018-05-23 11:56:11 | デンマーク
午後九時、マリボーの湖に面したホテルの夕暮れ

古い街並みも赤く照らされている

はじめてやってきたこの街は、最高のお天気で迎えてくれた
**
昨年デンマーク岳をじっくり訪れる旅を造ったのに、ロラン島は知らなかった。
※2017年デンマークの旅の様子はこちらからご覧いただけます

今年のデンマーク旅でロラン島を目的地に入れたのは、この本「ロラン島のエコ・チャレンジ」との出会い↓

著者のニールセン北村朋子さんにご案内していただけることになった。
***
スカンジナビア航空は(今年は)順調に到着



本を目印に待ち合わせて我々六人車に乗り込む。
ロラン島マリボーまでの二時間ほど、いろいろなお話をしてくださる。充実したスタート(^.^)

周囲は本の装丁とそっくりな景色がひろがっている

菜の花もまだ残る
※ニールセン北村朋子さんのホームページ
**
風力発電で有名なデンマークだが、1970年年代には他のヨーロッパ諸国と同様に原子力発電所の計画が推進されていた。
チェルノブイリ事故のあと風向きが変わり、ヨーロッパ各国の発電についてのとりくみは多様化する。
デンマークでは、ロラン島では、自然エネルギーの活用という方法を市民が選択して育ててきたのだと理解した。
成果が北村さんによって日本にも知られるようになったことで、
思わぬ広がりをみせていくことになる。

東日本大震災の一週間後、東松島市から突然彼女に電話があった。
「復興後の東松島をロラン島のような場所にするために力を貸してくれませんか」
あれだけの出来事のすぐ後に、壊滅したわが町の将来像を考えた東松島市の誰かに彼女は動かされた。地道に推進して現在に至っている取り組みは、着実に成果をあげているように見える※東松島市の広報に載せられた記事ひとつの旅の成果は時に何十年かしてからしかわからない。人の中に埋められた種なのだ。

コペンハーゲンのある島から橋でファルスター島へ


さらに短いトンネルを抜けると

ロラン島に入った↓見えてきたのは藁をつかったバイオマスの発電所だそうだ↓


↓左、マリボーまで四キロ↓

マリボーはルネサンス時代からの修道院がある歴史的な町。
市庁舎↓


ホテルに到着

部屋からのながめ↓


七時からすぐ近くの伝統料理のお店へいこう↓まさにホテルの真正面

平日の午後六時だが人影はすくない。

お店はしかし繁盛しているようだ↓

メニューに「タイ風春巻き」があるのは、ここの奥さんがタイ人だからだそうだ
小エビのサラダと魚のフライ
↓こちらは今が旬のアスパラガスが仕込まれたクリームパイ↓

↓びっくり巨大サイズのシュニッツェル↓となりの地元民はひとりでぺろっと食べていった

↑おもしろいのは右下に付け合せられたニシンの酢漬けとホースラディッシュを刻んだものを付け合せて食べること↑魚と肉を一緒に?ええ、これで味わいががらりと変わった。
ローストポーク↓付け合せのイモもいたくおいしい。
↓サイコロ状に切った肉とポテトがおいしい「ハッシュ」

明日ははじめてのロラン島をゆっくりめぐる(^.^)














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