ブータンを代表する景観は、間違いなくこのタクツァン僧院。英語で言うところの「虎の巣」に違いない。
最も寒いという一月後半に登った。
パロ市内から三十分程度車で走って登り口。
ゴールの僧院がはるか上に見えて、「あそこまで行くのかぁ~」と気合が入る?戦意喪失?
標高はすでに二千メートルを超えているが、緯度が南なのでまだまだ森林の中を歩く。このあたりでは3,500mぐらいが森林限界線になるのだそうだ。ヨーロッパのアルプスでは2000mになればもう樹木がなくなって視界がひらけるのだが、ブータンでは全然違う。
水車が自動でマニ車をまわしている。このあたりの登山道は2009年に新しく整備された。
整備されてもこんな感じ。
雨でもふったらかなりどろどろになるだろう。
第一展望台まで一時間ほど。
その少し手前で不意にタクツァン僧院が見えてきた。さっき下から見たのとはちがう角度だ。
お茶を出してもらって、いっぷく。
帰路はここまでもどって昼食の予定。
ここからまだ少し登って、僧院を真横から見る位置に至り、そこから第二展望台となる。道はこのようなかんじ。
途中に小さな祠があり、「前大僧正が1926年寅年にこの岩穴で生まれた」と書かれていた。シンプルな木一本のはしごがかかっていて中を覗くと、たしかにそこは洞窟になっていた。
第二展望台、ぐっと迫力を増して僧院がせまってくる。数年前まで、外国人はここから先は立ち入り禁止だったそうな。
今は、先の道へ。三百段の階段を下りていく。
僧院を隔てる谷の一番下まで行くと大きな雪渓がのこっていた。
今度は階段を上って僧院入口へ至る。
カバンとカメラはここへ預ける。
密かに持ち込んで写真を撮ろうとする輩は居るだろうから、このあとしっかりボディチェックを受け、内部に入ることができた。
★内部は完全撮影禁止。四つの僧院からなっており、それぞれの堂内へ入るとき靴を脱ぐ。石の床がそれはそれは冷たい。なかには足に手袋履かせてしまったかたもあった(笑)
最初の二つの僧院は上下になっており、下の部分にはブータンに仏教を伝えたというグル・リンポチェが十四日間にわたり篭ったという岩穴がある。
上階の堂内の床に穴があいていて、そこを上から覗くことが出来る。おもうより深く真っ暗な穴だった。
グル・リンポチェは何故こんなところへ虎に乗って舞い降りたのか? 疑問に思っていたのだが、もともとここに居たいわば「悪鬼」を退治するためだったそうな。今、その「悪鬼」は改心して地元の守り神になっているとされる。※このあたりの解説、ただガイドさんのトークによります。どなたかより詳しい内容が分かればご教授ください。
**
帰路は晴れて気持ち良い太陽がでてきた。ダウンのコートはあつくなり、だんだんと脱ぐ、最後はシャツ一枚になって山の風に気持ちよく吹かれながら降りてゆく。
地元ブータンのハネムーナーがたくさんあがってくる。
写真ではわかりにくいけれど、彼女はなんとハイヒールでここまで登ってきていた! さすがに痛そうだったけれど、我々の足とは違うのですね。
馬を借りてのぼってくる欧米人とすれ違う。
しかし、この道では馬に乗って上がるのもかなり怖いだろう。
第一展望台までもどり、昼食昼食後また一時間以上かけて車の待つ場所まで下山。個人差はあるだろうが、最低でも片道二時間半というところでありましょう。一般のツアーにぽんと入れて、「誰でもどうぞ」というわけにはいかない訪問場所であります。
最も寒いという一月後半に登った。
パロ市内から三十分程度車で走って登り口。
ゴールの僧院がはるか上に見えて、「あそこまで行くのかぁ~」と気合が入る?戦意喪失?
標高はすでに二千メートルを超えているが、緯度が南なのでまだまだ森林の中を歩く。このあたりでは3,500mぐらいが森林限界線になるのだそうだ。ヨーロッパのアルプスでは2000mになればもう樹木がなくなって視界がひらけるのだが、ブータンでは全然違う。
水車が自動でマニ車をまわしている。このあたりの登山道は2009年に新しく整備された。
整備されてもこんな感じ。
雨でもふったらかなりどろどろになるだろう。
第一展望台まで一時間ほど。
その少し手前で不意にタクツァン僧院が見えてきた。さっき下から見たのとはちがう角度だ。
お茶を出してもらって、いっぷく。
帰路はここまでもどって昼食の予定。
ここからまだ少し登って、僧院を真横から見る位置に至り、そこから第二展望台となる。道はこのようなかんじ。
途中に小さな祠があり、「前大僧正が1926年寅年にこの岩穴で生まれた」と書かれていた。シンプルな木一本のはしごがかかっていて中を覗くと、たしかにそこは洞窟になっていた。
第二展望台、ぐっと迫力を増して僧院がせまってくる。数年前まで、外国人はここから先は立ち入り禁止だったそうな。
今は、先の道へ。三百段の階段を下りていく。
僧院を隔てる谷の一番下まで行くと大きな雪渓がのこっていた。
今度は階段を上って僧院入口へ至る。
カバンとカメラはここへ預ける。
密かに持ち込んで写真を撮ろうとする輩は居るだろうから、このあとしっかりボディチェックを受け、内部に入ることができた。
★内部は完全撮影禁止。四つの僧院からなっており、それぞれの堂内へ入るとき靴を脱ぐ。石の床がそれはそれは冷たい。なかには足に手袋履かせてしまったかたもあった(笑)
最初の二つの僧院は上下になっており、下の部分にはブータンに仏教を伝えたというグル・リンポチェが十四日間にわたり篭ったという岩穴がある。
上階の堂内の床に穴があいていて、そこを上から覗くことが出来る。おもうより深く真っ暗な穴だった。
グル・リンポチェは何故こんなところへ虎に乗って舞い降りたのか? 疑問に思っていたのだが、もともとここに居たいわば「悪鬼」を退治するためだったそうな。今、その「悪鬼」は改心して地元の守り神になっているとされる。※このあたりの解説、ただガイドさんのトークによります。どなたかより詳しい内容が分かればご教授ください。
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帰路は晴れて気持ち良い太陽がでてきた。ダウンのコートはあつくなり、だんだんと脱ぐ、最後はシャツ一枚になって山の風に気持ちよく吹かれながら降りてゆく。
地元ブータンのハネムーナーがたくさんあがってくる。
写真ではわかりにくいけれど、彼女はなんとハイヒールでここまで登ってきていた! さすがに痛そうだったけれど、我々の足とは違うのですね。
馬を借りてのぼってくる欧米人とすれ違う。
しかし、この道では馬に乗って上がるのもかなり怖いだろう。
第一展望台までもどり、昼食昼食後また一時間以上かけて車の待つ場所まで下山。個人差はあるだろうが、最低でも片道二時間半というところでありましょう。一般のツアーにぽんと入れて、「誰でもどうぞ」というわけにはいかない訪問場所であります。