旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

公共交通によるヘルシンキ観光

2013-01-23 01:30:05 | フィンランド
駅前のホテルから、まずは市内交通の券を購入しにいく。この緑色のカードをバスの中の機械にかざせば、24時間利用可能、8ユーロ。一回一回は2.5ユーロだから、三回使えばだいたい元が取れる。

で、バスでテンペリアウキオ教会まで行こうとしたが、バスがたまたま間遠かったので歩いて行った。
夏場はひっきりなしに観光バスが止まる場所だが、今日は静かにピアノを弾いている音だけが響いて、しばし聴き入った。
今回どうしてもガイドさんと共に訪れたかったのが、国立博物館。いつでも近くを通るのだが、通常の半日観光では入場しない。何度訪れていても、同じような観光しかしていなければ、ずっと知らないまま。
石器時代から現代までの展示があるが、面白いのはやはり北方ならではのモノ。
このリスの毛皮は貨幣として使われていたのだそうだ。小麦ひとふくろならリスの皮何枚、とかね。
横にある先の太い矢はリスを狩るためのものだったと解説版にあった。

ぜいたく品だったコーヒーは一時「ご禁制」の品だった。右はそれを隠れて飲んでいた婦人たちのところへ踏み込むお役人の図こんなバロック時代の部屋もそのまま移築されている

※バイキングの文字で書かれた暦

フィンランドの神話「カレヴァラ」が画かれた天井

ロシアに支配されていた時代の圧政を象徴する絵
フィンランドを表す乙女が持つ「LEX(法)」と書かれた本を、ロシアの双頭の鷲が引き破ろうとしている。


20世紀に入ってからの国境線の変遷地図は、今でも人口500万人ほどのこの小国フィンランドが、ロシア・後年ソ連と、それに対抗する激薬として仲良くせざるを得なかったドイツの間で苦難の歴史を歩んできたことを教えてくれる。
1920年と第二次大戦後の領土変化を示すこの地図をご覧ください。
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国立博物館を出ると、道路工事をやっていた。これは街の地下を縦横にはりめぐらされたセントラルヒーティング用の熱水が通っているパイプだとか。


市電に乗って流氷でいっぱいの港へ
港のマーケットで、この生サーモンを六百グラム買いました。これがどうなったかは、後日のお楽しみ(^^)


午後二時まで昼食の時間も取らないでいたので、エスプラナード通りのカフェで休憩。


ツーリスト・インフォメーションのすぐとなりのカフェは、アールデコ調で美しい

夕食は五年前に食べてとてもおいしかったので、いつか再訪してみたかったロシアレストラン。特に、このにんにくのベリーやビーツにつけたものが忘れられなかった写真で向こう側にみえるのは、ブリュニに乗せる具。ここのブリュニもロシアで食べるよりずっと美味しい。
メインはボルシチであります。トマトなんて入ってません!

ホテルへ戻りスーツケースをごろごろ引っ張って夜行列車の待つホームへ

コンパートメントはシンプルで狭いけれど、使いやすい。
こんなに揺れない夜行列車はほかに知りません。
コメント
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