旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

徒歩でイスタンブル旧市街

2013-04-23 03:43:58 | トルコ
《手造の旅》二日目、アヤソフィア周辺をバスを使わずに観光。
フォーシーズン・スルタンアハメットに滞在故それが可能。
朝食の雰囲気はこんな★このホテルについてはまた別のところで、もっとご紹介いたします。

ホテルを出てすぐ、アヤソフィアへ入場する長蛇の列に遭遇今日は大型客船からのバスが何台も着いているようだ。ま、それでなくても、これから夏の時期にはとんでもない行列になるのだが。

ヒッポドロームを先に歩く。「ヒッポ」は「馬」という意味、ここは古代ローマ時代の馬車レース競技場。その中央に建てられていたオベリスクがそのまま現代に伝わっている。

見ての通り、これはエジプトからのもの。三千年以上前のルクソール神殿から持ってこられたものだから、ここに建てられた時代にはすでに一千年以上前の遺跡から持ち出されたものになる。

コンスタンチヌス帝の時代、すでにアレキサンドリア港まで持ち出されて放置されていたものを、紀元後390年になってからテオドシウス帝がここに持ち込み立てた。オベリスクが乗せられた石には、そのことが絵図とギリシャ語ラテン語の二つの言葉で書かれている。

面白いのは立てるのに要した日数が、ギリシャ語で32日、ラテン語では30日となっている事。なぜ日数が違うのだろう?

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スルタン・アハメット・モスク=通称ブルーモスクへ入場。近頃は外国人にもスカーフの着用を求めるようになってきた。内部は二万枚に及ぶイズニックタイルで飾られている。

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アヤソフィアはまだ長蛇の列だったので、考古学博物館へ行く事にした。
トプカプ宮殿の壁沿いに古い木造の家を改造したペンションが並ぶ。藤がきれいですねぇ。

イスタンブルの象徴のひとつ、エルグヴァン=ハナズオウ(花蘇芳)も今が盛り


考古学博物館の三つの建物からなっているが、このタイル博物館の建物は、もともとメフメット二世がトプカプ宮殿完成まで住んでいた場所であるそうな。

庭にあるメドゥーサの頭についてはこちらに書いたことがあります。

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アヤソフィアへ入場
ニケの乱で崩壊した第二番目のアヤソフィアに使われていた石材も見える。イタリアのラヴェンナのモザイクに描かれたのと同じスタイルの羊たち
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イエレバタンサライ(地下宮殿)は、実は古代の貯水槽。ここにさっき考古学博物館で見たメドゥーサのあと二つがある。

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15時過ぎに一度ホテルへ戻る。シナン建築のひとつであるハマムへ行く人はこのタイミングでどうぞ。

あとの方々とフォーシーズンの四階にある屋上カフェでしばし休憩。
ここへ上がると、さあっと空が開けて、かつてここにあったビザンチン時代の宮殿からアヤソフィアを見ていただろう人々の視点が感じらる。すばらしい場所です。

近年見つかって発掘中の宮殿遺跡も見下ろせる。

フォーシーズンホテルの中庭も

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17時からバスでホテルを出発、ガラタ塔へここからの眺めはいつもすばらしいが、最近の塔へ登る行列は長い。今日は三十分待ちだった。
この地区の路地を散策するのも、景色にまけないおもしろさ。今日(4月23日)はトルコの「こども日」だそうで、着飾った子供たちがモスクの前で記念撮影しているところに出会った

そのまま夕食へ、ガラタ橋の途中で降車。釣り人がひしめいている。「ガラタ橋で釣れなければ、その人は何も釣れない」と言われるのだとか。遠景にさっきまで上にいたガラタ塔が見える。


階段を降りると下はレストラン街前菜いろいろおいしくいただきお勧めの巨大なタルボット=ひらめ、こちらでは「楯の魚」というそうなみんなで分けるとこんな風に登場しました※手前

コメント
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