先日、中古のDENONオーディオ・チェック・レコードを見つけたので、何か役に立つだろうと思い購入しました。
盤面の状態も良かった。前の持ち主が大切に使っていたのでしょう。
収録内容は、以下の写真を参考に。
本日、オシロスコープで波形を見ながら再生してみましたが、なかなか役に立ちそうです。
左右確認、位相確認、ワウ・フラッター確認は基本的なところです。
特に役立ったのが、周波数特性テストとトレーシング能力でした。
トレーシング能力テストでは、針圧を下げて行き、どこまでビリツキがなく再生できるか確認します。
その針圧が規定の針圧に対して、マージンがあるほどトレーシング能力が高いことになります。
アンチスケーティングがあれば、そのマージンも確認できます。
音源はかなり高いレベルで収録されていますので、ヘッドホンを使用しました。
結果、私のシステムの場合、問題ありませんでした。
B面の音楽ソースによるチェックも、録音状態が良くて、システムのチェックには良いでしょう。
波形を見ていて気が付いたのですが、やはりレコード再生はかなり低周波の揺らぎノイズがありますね。
この揺らぎは恐らくレコードの反り等に起因するものなのか、外周部が大きく、中心部近くになると減ります。
しかし、人の耳には聴こえない低周波なので、気にすることは無いかも知れません。
まあ、アナログ再生の場合は、特性そのものではなくて、演奏している場所に居るような一体感とか、リアル感、雰囲気、音楽性が大切ですね。
特性だけを求めるなら、デジタル再生をすれば良いと思います。特性的には到底デジタル再生には勝てないです。
アナログ再生とデジタル再生は、根本的に求めているものが違います。
それぞれの楽しみ方があって良いと思います。