最近のPCオーディオ業界では、USBデータ転送方式の「Bulk Pet(バルクペット)」が話題の様で、その対応機種も発表、発売されています。
Bulk Pet転送について、詳しく知りたい人はWebで調べてみてください。
参考までに概要は次の通り。
PCオーディオにおいて、PCからのUSBデータ転送方式は、アイソクロナス転送方式が一般的ですが、この方式では1ms単位でデータ(パケット)を転送する事が規定されているため、周期的にCPU負荷が変動し電流変動がおきてノイズが発生する可能性がある。またリアルタイム性を重視するためデータの欠落が起きる可能性もある。
これを解決するために、バルク転送方式を応用したものです。
バルク転送方式とは、画像データ、テキストデータ、アプリデータなどを負荷に応じて非周期的に大量かつ短時間に送る方式です。
また、アイソクロナス転送がリアルタイム性を重視するためデータの欠落が起きる可能性も含んでいる事に対し、バルク転送は、欠落なく正確に転送します。
Bulk Petでは、CPUの負荷に合わせて転送間隔を狭めたり広げたりして、負荷変動を抑制しようと言う事に着目した技術のようです。負荷に応じて4つのモードが準備されています。
そこで、思いつきました。
そう言えば、私もバルク転送方式のDDCを持っていました。2011年に購入。
「Musiland Monitor 01」です。 以前にも紹介しています。
当時人気だったHifaceもバルク転送だったと思います。当時はこの2機種くらい。
これを思い出したように、久々に使ってみました。
ドライバは、最新の状態にして残していたので、そのまま接続しfoobar2000で再生してみました。
Musilandの設定画面です。ASIOを適用しています。サンプリング周波数は、音源データに依存します。
再生して音を聴いてみると、確かに音質が良いです。なるほどね~。
1音1音がはっきりとしています。音もスッキリです。音の粒立ち、分離、音の広がりともに良好です。
それと、使ったPCは結構な年代物ですが、他の作業をしてCPUに負荷をかけても、音が途切れたりと言う事が一切ありません。
バルク転送で負荷を最適化して転送しているのでしょうね。
なお、写真に写っているUSBケーブルですが、有名な「BELKIN(ベルキン)」の短い(15cm)ケーブルです。
BELKINは、差動インピーダンス整合、ツイストペアなど、一番まともにUSBケーブルを作っているメーカーだと思います。
Apple社も認める米国のケーブル・メーカーです。BELDEN(ベルデン)とお間違えの無いように(笑)。
そもそも、デジタル転送用のケーブルは、アナログ用ケーブルとは違い、線材等による音質への影響は殆ど有りません。それよりも、伝送路の設計がきちんと出来ているかです。
ひとつは、特性インピーダンスの確保が出来ていることです。一般的にはTDR法を使います。
接続部があれば、そこが不連続点となるので、伝搬の反射が起きます。こういった所もきちんと対策して、接続先も含めて伝送線路全体のインピーダンス整合が取れていることが重要です。
それと、シールドがきちんとされて、周辺回路、機器に影響を与えないことです。
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あれ? 以前私が購入した時は、1,000円くらいだったのですが、今は高くなっています。
USBケーブルは許す限り、短い方が良いでしょう。