MQAに関するアクセスが増えているようなので、以前購入したMQAディスクをいつまでも放置しておけないと思い、コメント欄からアドバイスを頂いた「Audirvana plus」を使ってソフトデコードし疑似再生?してみました。
使用した環境は以下です。
PC:わりと古いPCです。色々なテストに使用しているノートパソコンです。
PCオーディオ用の本チャンのSSD搭載パソコンは、余計なものはインストールや保存をしない様にしています。。
余計なアプリをインストールすると、あとで削除してもレジストリのゴミが残るため、負荷が重くなります。
また、保存ファイルは、大切なもの以外は、殆どNASに保存しています。当然ミラーでバックアップ取ってます。
DAC:GUSTARD X10改造版 (DAC IC ES9018、USB I/F XMOS)
使用ソフト:オリジナル・ベスト・ヒット/テレサ・テン
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<手順、準備>
ここから、Audirvana Plus for windows 10をダウンロードしました。
https://audirvana.com/audirvana-plus-for-windows-10/
“Download the 15 days Free Trial Version”をクリックしてdownloadします。15日間の試用版。
<設定>
特に、難しい設定はありませんした。私は次の様に設定しました。
1.右下のUSBのマークをクリックして、USB IFのドライバを設定します。
排他モードは「ASIO」を使いました。「WASAPI」でも音は出ました。
私のDACのUSB IFは、XMOSですので、一番下の「XMOS USB Audio」を選択しました。
他にも、色々とドライバを入れていますので、リストに出てきます。
2.右上の歯車をクリックして、設定画面を開きます。
Device Nameは、「XMOS USB Audio xxxxx」となっています。
Active Deviceの設定をします。
今回DACはMQA対応していないので「DAC not detected as MQA,use as」を「Not MQA」とします。
それ以外は、初期のままで良かったと思います。
<再生したい曲、音源をライブラリに追加>
リッピングしたタイトルをドラッグ&ドロップします。フォルダを纏めてでも大丈夫な様です。
ここで重要なポイントがあります。
下の画面を見て貰えばわかりますが、タイトル名に「xxxx.mqa」と付いてますね。
そうです! mqaファイルという事を認識させるために、ファイル名の拡張子に「.mqa」を追加する必要が有ります!
例えば、元がWAVファイルの場合は、ファイル名が「xxxx.mqa.wav」となります。
MQAは、wavやflac(可逆圧縮ファイル)の元ファイル形式のなかに2倍、4倍、8倍の帯域の音源が折り畳まれているのです。そのことを認識させるための手続きです。
下の画面上では、音質比較のため、同じタイトルを通常wavとmqaを並べて、ライブラリに追加しました。
<再生>
再生までに、ほんの少しだけ時間が掛ります。1秒以内。
MQAファイルを再生すると、上の写真の様に、左下に無事「MQA」のマークが出てきました。
この音源には、24bit/352.8kHzのデータが含まれている様です。アルバムのカバーも表示されました。
右下には、実際に出力しているデータが表示されています。「32/88.2kHz」となっています。
88.2kHzとなっている理由は、MQAはソフトデコードの場合、2倍と規定されているためです。
DAC側の表示も、88.2kHzとなっています。
これで、購入したMQA CDが、一応ハイレゾで再生が出来る様になりました。
試しに、一般的なCD音源のファイル名に「.mqa」を追加してみましたが、WAVEのままで、出力も「44.1kHz」でした。
これで、MQA形式のディスク・ファイルが「MQA」で再生された事に確証が持てました。
<音質>
では、その音質はどうだったか? MQAの恩恵は有ったのか? 通常のwav(44.1kHz)と比較してみました。
MQA(88.2kHz)では、音の粒子がきめ細かくなり、音が滑らかでクリーミーになった感じを受けました。
音の角が取れて、キツサが無くなり、甘くなった感じです。音楽が自然な感じで癒されます。クラシックなどに最適でしょう。今迄にも体験したハイレゾの音です。
同曲のレコードとも比較しましたが、レコードに迫る音質でした。
対応DACのハードを導入すれば、24bit/352.8kHzまで、MQAの「折り紙」を広げて拡張できますが、このきめ細かさが更に増す感じになる事が想像できます。もっとも、人間の耳には聴こえない領域の音ですが。
従来のハイレゾと違う所の利点は、通常のwavと比べてもファイルサイズが大きくなく、CD盤に収める事が出来る事ですね。
確かに、今後、この音源、フォーマットが増えるかも知れませんね。