最近、レコード再生時の音が良くない、元気が無いな~と感ずる様になった。
CDプレーヤーの音質改善をしたから、比較でその様に感ずるのかな~?
いや、レコードの音がこんな筈はないと自問自答。
レコードの音が固くてゴチャゴチャして分解能も良くないし、帯域も狭い。
針の寿命が真っ先に浮かぶ。。。
他にもイコライザー・アンプ、カートリッジやアームの接点など疑いの余地は有るが、やはり可能性の一番高い針先の点検からだろう。
そう言えば、2年位同じ針を使っている。JICOの公表寿命は楕円針の場合約150時間、S楕円針で400時間。
毎日LPを1枚程度聴くとして、楕円針で約200日、S楕円針で約500日という計算になる。偶に2枚/日を聴くこともあるだろうし、そうするともっと短くなる。
それに加え中古ショップやヤフオクで買った海外の中古レコードは、チリやホコリだらけで、超アルカリ電解水で拭いた後、トレースすると、針の先端にはチリの塊、盤面にはチリの白い塊が沢山落ちている。
一回トレースすると、音は良くなるのだが、針先には大きな負担が掛かっていると思う。
そこで、マイクロスコープで針先を観察してみた。
①現在使用中の楕円針の針先(使い倒したもの):
②手持ちの保管品1(過去の使用品) :楕円針?
③手持ち保管品2(過去の使用品):S楕円針?
楕円針とS楕円針の違いは良く分からない。
①と②③を比較すると、現在使用中の針先は明らかに丸くなっている。これが原因か!。
そう言えば、先日から"さ行"の声が歪んでいた。
レコードの汚れの所為もあったが、そればかりでは無かった様だ。
②③の方がまだ良さそうなので、取り敢えず②と交換。
レコードの音が蘇りました!。
これです!この音です! Thorens+SME+SHURE V15Ⅲの奏でる音です。
1960~1980年代のアナログ録音の作品は、やはりレコードの方が断然鮮度が高いです。
いくらデジタル・リマスターしても、オリジナル盤(マスターに近いもの)レコードの音の鮮度には敵いません。
そりゃそうですよね。デジタル・リマスターでは、ノイズ・シェービング、コンプレス、イコライジングなどの処理をしているのですから、音の鮮度は落ちますよね。
好みにもよるでしょうが、私はレコードの音のほうが自然で鮮度も良くて好きです!
ついでに他の手持ち針先も観察しました。
④JICO製SAS針
⑤SHURE HE針(約40年前に使っていた物)
針先はJICOのSAS針とよく似ています。
針先はまだ良さそうですが、さすがに40年も経過するとダンパーが駄目になっています。
しばらくは手持ちの針が使えそうですが、やはり早々に新しい交換針を購入しなくては。
SAS針がオリジナルSHURE HEに近いのかな?。アマゾンでもJICO製を取り扱っている様です。
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JICO レコード針 SHURE VN-35E用交換針 SAS針 ボロンカンチレバー 192-VN35E (SAS/B) |
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さらにカンチレバーにサファイアを使ったものがあるそうです。どんな音がするのかな?
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JICO レコード針 SHURE VN-35E用交換針 neo SAS/s サファイアカンチレバー 192-VN35E (SAS/S) |
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しかし、私は太くて力強い音が好きなので、そうすると楕円針か丸針かな?
丸針は今まで使った事ないし、値段も手ごろなので、こちらを手配しました。
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在庫切れのため、注文してから待つこと約1週間、手元に到着しました。その結果は? 後日。
私はクラシック愛好家ですが、Living stereoやLiving presenceのオリジナル盤と復刻CDを比較すると圧倒的にオリジナル盤の鮮度が高いのです。
最近はバカらしくてデジタル音源を真面目に聴く気が無くなりました
共感頂き有難うございます。
いくらDSDと言っても所詮はデジタルで点と点を繋いでますよね。アナログの様に連続的な線にはならないです。
本来デジタルは取扱が便利とか劣化しないというコンセプトだったと思います。
レコードのオリジナル盤でも洋楽ものの日本盤と現地国盤とでは雰囲気、音質が全然違います。
日本盤でも現地製作のメタルマザーを使ったものはそれなりの再現性があります。
また、オリジナル盤は持っているだけでも満足感がありあます。