またまたウエスタン・ケーブルの話です。
使用したのは「Westernのブラックエナメル単線で蝋引きツインケーブルAWG22相当品」です。
ブラックエナメルに絹巻き、外側に蝋(ロウ)が塗られています。出品者によると1940~50年のWestern Electric(WE)製の物だそうです。
これを使ってRCAケーブルを作ります。RCAケーブルとしてWE製を使うのは初めてです。
どんな音がするか、ワクワクです。
半田付けする時はカッターの背で先端のエナメルを剥がします。
黒エナメルは経時変化で退化したのか?銅芯線にしっかり密着している感じではなく、カッターナイフで軽く擦ると炭の様にポロポロと剥がれ落ちます。これって本物?
外皮は蝋が塗ってあるので、そのままではベトベトして扱い難いです。Φ3mmの編組チューブにの中に入れました。RCAプラグは手元に残っていたSwitchcraft製を使用。
こんな感じで完成しました。結構細くて頼り無いけど大丈夫かな?
仕上がりの見た目は、そこそこ良い感じ。
これを真空管プリアンプ~真空管パワーアンプの接続に使ってみました。
シールドが無いのでノイズを拾わなか心配でしたがACコードやトランス等の傍を避ける様に取り回せば大丈夫の様です。
鳴らし始めてからは日々音質が変化していました。
そうですよね。70年以上は使われずに置いてあったのですから仕方ないですよね。活性化するのに時間が掛ります。以前スピーカーケーブルにWE製を使った時もそうでした。これが本物の年代物の証?。
使い始めは、少し固い、高音がキンキンとしていました。これが少しづつ解れ、今度は少し大人しい落ち着いた音へ、そして今度は伸びる高域と弾む低域で広がりある音へ。
しかし、1か月位鳴らし込みましたが、以前に比べ音が痩せてしまい私の好みの音では有りません。
これはケーブルが少し長め1.8mだった事が原因かも知れません。もう少し切り詰めて1.5m~1.2mにしてみようかな?
取り合えず元のBelden(ベルデン)8412へ戻しました。