昨日、久々に地元の中古ショップに行き、なかなかの掘り出し物を見つけたので、すぐさま捕獲しました。
この店には真空管も置いて有り、ジャンクのMT管なんぞはプラスチックの箱に無造作に入れてあります。
何か目ぼしいものがないかと、この箱の中を漁っていたら、金色に輝く足を見つけました。
こ、これはもしやと思い拾い上げてみると、的中!TESLA(テスラ) E88CC金足品(ゴールドピン)です!
あれ、もう1本は?
必ず2本有る筈と信じ、別の箱を漁ると、有りました!。こちらも金足です。
今稼働している5998 PPアンプのドライブ段がE88CCなので、スペアとして購入しました。
確かに箱の中の他の球よりは高価でしたが、それにしても市場価格に比べれば格安です。
今回、購入したものがこちらです。ピンを綺麗に磨きました。
ヴィンテージの真空管は偽物も多いので、まずこのE88CCが本物のTESLA製であるか真偽を確認する事に。
このWebサイトやネットの投稿を参考にすると、大まかな見分け方は以下の様です。
http://www.jacmusic.com/JJ/803S-FAKE/
https://jacmusic.com/tesla/tesla-jj.html
さっそく今使っているものと比較しながら検証。
(ポイント1)
左右電極の間に有るシールド・プレートがアルミクラッドのグレー(偽物はメッキプレート)
どちらもグレーなので、これは問題ない様です。第一関門クリアー。
(ポイント2)
内部グリッド棒が金メッキになっているものがある。これは、TESLA製でも希少らしい。
https://jacmusic.com/tesla/tesla-jj.html
現在使用中のものが該当。
上マイカからの飛び出し。金メッキです。
下マイカからの飛び出し。金メッキ。
それに対して、今回入手したもの。金メッキではありません。
上マイカからの飛び出し。
下マイカからの飛び出し。
(ポイント3)
ガラスの頭頂部。
現在使用中(右)のものは丸みをおびた撫で肩になっています。
あれ?偽物? 角(ツノ)の形状も違います。入手品のほうが尖っています。
(その他)
それ以外にも違いがないか、さらに観察しました。
内部の配線材料
入手品:綺麗です。
現在使用中のもの:ザラザラしています。
ステム形状
入手品:綺麗で盛りが大きいです。
現在使用のもの:盛りが低くて雑の様な気もします。
ガラス
今回入手品のほうが透明度が高い様な気がします。
印字
現在使用品(右)は胡散臭い感じです。
裏側のロット等
意味が良く分かりません。左2本が今回入手品。
以上、比較してみましたが、Webの情報を元にしても、現物の部位ごとに真偽が混在していて、結局私には真偽について総合的な判断が出来ませんでした。???
仮に偽物としたらRFT製かな?China製は無いと思います。
テスラの生産工場には、Roznov工場(cord32)、Trinec工場(cord37)がある様ですが、私はcord37の球に出会った事はありません。
また、軍用で剣(SWORD)マークのあるものも存在する様です。
音質は、どちらの輪郭のハッキリとした透明度の高いテスラの音です!
どちらも同じ音で私の耳には違いが判りません。
私的には、このE88CC系列のECC88、6DJ8、6922の中では、TESLA E88CCは信頼性、音質とも最高と思います。好みの音です。