麻布十番には3件の更科蕎麦がしのぎを削り
その中でもっとも古くからの流れをくむのが
寛政元年創業とされるこの更科堀井と言われています。
最も蕎麦同一筋で連綿と続いている訳ではなく
何度か断絶しているみたいだけど。。。
その堀井さんの日本橋店がこちら。
慣れ親しんだ江戸前と
蕎麦の実の中心だけをひいた真っ白なさらしなの
2種類用意されており
まずはスタンダードに
江戸前そばで鴨せいろを頂いてみる。
むぅ。
うまいですな。
しかし4たぐり程で
さらっと無くなってしまいますな。
そこでせいろをおかわり
今度は
さらしなで頂いてみる。
こちらもすっきりとして
うまいですな。
蕎麦の普及には大名が絡んでいることが多く
有名どころでいうと
仙石家が発祥の小諸そば
そしてその仙石家の国替えで広まった
出石そば。
この更科蕎麦もその一つで
当時麻布に藩邸を構えていた
信州更級飯野藩の御用商人が蕎麦打ちを始め
更級の「更」に保科家の「科」をあてて
更科そばとしたのが始祖とされている。
その後の商標騒動で麻生十番には
3件の更科そばが並ぶことになったそうだが
それはまた別の話。
後日
父親もここのそばを気に入って通っているとの話をきき
縁だなぁと感じ入ってしまった。