僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

三国志展(上野)

2019年09月15日 | ぶらぶらする
楽しみにしていた三国志展がまさかの千秋楽
ということを間際に知り
矢も盾もたまらずにとんできた。
とんできすぎて
開門の2時間前だった・・・。
まず最高なのが
博物館なのに
写真撮りホーダイ。
ババーン!!!
これは完全にSNSでの広告効果を狙ったものだろう。
そもそも海外では美術館、コンサートなど
写真には寛容なところが多く
なぜ日本だけと思ってしまう。
当方の三国志スタートは
吉川三国志からの
NHK人形劇という流れなので
人形大集合というだけでもたまらない。
曹操孟徳
劉備元徳
孫権仲謀
献帝劉協
曹丕子桓

諸葛亮孔明

南蛮王孟獲
甘寧興覇
曹植子建
もうこの姿を見るだけでも
ハヒハヒしてしまう。
「雲長兄やん、
袁紹に寝返ったクソ野郎とか言って
堪忍しておくれやす!」

の図。
なぜか各コーナーのスタートは
確実に
横山光輝の原画。

確かにここから始めた三国志ファンも多かろう。
当時の埋葬品からの出土も多く
大きなものから
小型のはんこまで

実にさまざま。
曹操の筆跡とされる
家的な副葬品。
赤壁で孔明さんが100万本の矢を集めるの図。
及び「弩」
コーエー作による「蛇矛」
及び実際の「蛇矛」
極めて飲みにくいであろう
謎のジョッキ。
黄泉の金の木の副葬品。
副葬品が多い。

今回展示の目玉の一つ
曹操の墓、内部。
の復元展示。
フィナーレはなんと
世界一短い三国志。
「大歳庚子晋平呉天下太平 」
とあり
「庚子の年に晋が呉を平らげ、天下太平となる」
という意味だそう。
名が残るだけでも千人余。
広大な中国大陸を3つに分けて
100年間争ったところで
活字に起こせば11文字。
どこから聞いたことあるような話と思ったら
高杉晋作の詩作だった。
「神武に起こってより二千年
億万心魂散って煙となる
愚者英雄ともに白骨
まことなるかな浮きの値まこと三銭」
諸行無常だなぁ。
帰りは隣駅の秋葉原へ。
肉めし岡むら屋。
デラ肉めしを頂く。
最近の秋葉原はなぜか肉肉肉と
肉にまみれた飯屋が多く。
まぁ
白米に
ドテ煮をぶっかけて食うようなもので
オタク男子の御用飯にはピッタリ。
ただそれだけに
あっさり気味でして、
もっとビジュアルに比例した
いや
ビジュアル以上に!
ドンッ!ガチン!
という熱いガッツリを期待して暖簾をくぐった手前
肩透かしがっくし感が半端ない。
秋葉原のオタクや
高田馬場の学生の胃袋はつかめても
新橋の安ハイボールで鍛え上げた
サラリーマンの胃袋をつかむには
物足りないかなぁ・・・。

こゝろ(夏目漱石)

2019年09月15日 | よむ

明治という精神の一言に尽きる。
残穢のようにれんばする悲しみ。
透明の雪景色のような文体で
150ページ近い遺書を書けるって
漱石自身の心の病みが心配になっちまう。
精神的な意味で
並行世界のように交わらない人と人。
なお、
自殺したとは一言も書いていないので
もしかしたら
先生もどこかでグズグズと
惰性で生きているかもしれないと思うの。
最終的に
先生はクズ笑!