僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

妖怪(司馬遼太郎)

2024年09月30日 | よむ

司馬遼太郎長編史上こんなに短時間で読了したのは初めてかも。
と思うほどあっという間の2日間で読み終えた。
会話主体で虚実織り混ざった
誰が主役とも言い難い
応仁の乱の前日譚。
略歴によるとこの仕事が終わる直前から
坂の上の雲に取り掛かったようだが、
徹底したリアリズムと
現代日本の根幹ともいえる明治の思想を
時代と共に徹底して掘り下げた
坂の上の雲と同じ時期に書いたとは
とても思えないほどに
作風が異なる幻影小説。
司馬遼太郎版「邯鄲の夢」といってもいい。

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