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この1年街を歩けば
至るところで目にした
埼玉西武ライオンズユニに身を包み
鼻を啜って正面を見据える
セミロングの横顔の少女の
このインパクト大のイラスト。
絶対に読むまいと手に取らなかった
2024年本屋大賞。
やたらと評価が高くいたる賞を総なめにしているそう。
書き下ろしを中心とした連作短編集で
主人公の成瀬の10代を描いてゆくが
毎回新たな登場人物がでてくる割に
そっと通り過ぎてゆくだけで
連作にありがちな伏線の回収が一切なされない笑。
いや、続編があるらしいので
まだ壮大な回収は期待できるか。
しかし万能でADHDな言動に
爽快感を感じるのは難しく、
まぁ小難しいことは抜きにして
場面場面を楽しむにはよいような一冊。
こういう本が評価をうけるというのも
多様性やコロナを経た人間関係の
時世の一つなのかなぁ。
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