![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a6/9bc091e4c71ca1784a962188a50d1723.jpg)
神奈川において横浜から三浦半島にかけた海浜地区は
アクセスも悪く謎に満ちたエリアだったりする。
勇気をもって謎エリアに挑む今回は
地名とは思えない駅名だったり
セクシー女優さんの名前でも有名だったりと
聞いたことはあっても
見たことのない金沢文庫駅におりたつ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/96/c9d232d271d520bf10a1e420680bc19c.jpg)
駅から小高い境内まで20分ほど歩き
やってきました称名寺。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/c2/83a0e77f642b8e468d7288e07eb3020d.jpg)
山門のミツウロコからお分かりの通り
ゴリゴリの北条氏ゆかりの寺。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/38/c8932215f239149c355b40a4cc5a1222.jpg)
2022年大河ドラマの鎌倉殿でいうと
小栗旬(北条義時)とその3番目の妻、
菊地凛子(のえ)に間にできた
北条実泰を祖とする金沢北条の菩提寺。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c4/7648926569ce09d591953964ba91641c.jpg)
鎌倉の同じ外郭寺院としては
永福寺のような浄土庭園つくりとなっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/65/e8be0299e182a9a0f17c9e2639ed9000.jpg)
拝観料が無料なこともあって
ぼんやり池を眺める人が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/1c/d0d52338c76e9b1e1b9498e1de2f3592.jpg)
称名寺金堂。
中も無料で拝観できる。
時間があれば称名寺の裏山ともいえる
市民の森散策もおすすめしたい。
金堂の右手から裏山へ入山。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/f3/d45fee00abfe20f3497ce9cd7bce2432.jpg)
行き届いたというわけではないけど
北条実時墓所。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/c7/762a9526720e876d22a1f31fc7546574.jpg)
稲荷山休憩所
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/4f/f64d0f54926f72eeaae1b0959f01d621.jpg)
すごくいい景色とは言い難いけど
金沢八景が見下ろせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/bb/e1f0bed3cc5c7c0b4550d6ca2f71e829.jpg)
肝心の八角堂は
コンクリづくりの
きったねえ物置小屋のよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/55/95c997459e89cae049b0c58e44fb2331.jpg)
なにに使うんだろう…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/10/71de1d726f7e09767b86e0ef1ec8bedd.jpg)
石仏や観音様が随所に点在している。
趣きというよりは放置された感が半端ない・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/7b/ce79f236c576a83524ba6abff7514441.jpg)
20分ほどで金堂の左手に下山して
山歩き終了。
なお、金堂の左手は銀杏拾いに興じる
多くのお年寄りで賑わっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/38/d09057f21944705d657c7caf28f06b1b.jpg)
阿字ケ池のこの角度からがベストアングル。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/f0/eab3d0fb8ae287d2623bd34f6111ce57.jpg)
浄土庭園を堪能したら
タイムトンネルを抜けて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/14/95499320e9efcf8fedd26adcad262749.jpg)
現代の金沢文庫へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/6a/0c27e40b4d04eacabb7a371426003f92.jpg)
かつての書庫としての色合いは薄れ
現在では博物館として機能中。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/c7/a9f6f7e9dd2f7aa083bb139bc362ad72.jpg)
鎌倉時代当時のタイムトンネルも残っているが
こちらは立ち位置禁止で
入口から覗くだけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/0f/0659e579aded4652e7fe7abf99986811.jpg)
国宝の常設展示もなく復元展示が多いので
ちょっと肩透かし。
せっかくなので金沢北条氏と同じように
六浦道を通って鎌倉へ出仕してみることに。
13時45分称名寺出発。
この辺りは鎌倉時代の名残かお寺が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/28/77954577bbb0f3476067c9e1c2faa4e0.jpg)
金沢八景前の泥亀新田では
姫小島水門のレプリカ展示。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/43/5f10c654914a131aece7a91dc77cd05d.jpg)
街道沿いに朝比奈切通を目指して歩き
線路をくぐって右折したところで
急峻な階段を発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/c8/9117cdc3a6e9cfef5e2ba76930b7cfe7.jpg)
階段を上り詰めたマンションの一角が
上行寺東遺跡。
14時40分到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/3c/10705a030389f1c2f53e325cba9cd3d9.jpg)
ほどんどは強化プラスチックによる復元だが
一部当時の遺構が残り
遺構一体型マンションとして存在しているところが面白い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/2e/1410fb94ca40f522cc217075bb9a20cd.jpg)
住民からしたら多分どうでもよいのだろうけど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/02/0a5090f4b79c846017654d8ebfe41107.jpg)
あの山を越えていくと鎌倉幕府本営。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/42/98cea8f18a1ad338d551b377e869bf63.jpg)
この辺りに六浦の地名が残り
川の名前も「侍従川」と趣き深い名がついているが
由来は物語上の人物小栗判官にちなんだものだとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/d3/1e757c743ef9953586f92fdaa9bb9f92.jpg)
さらに進んで15時
大道中学校入口に
ほとんど岩盤と化した磨崖仏の
鼻欠地蔵がある。
こちらは相模国鎌倉と武蔵国金沢の境界だったとのことだが
磨崖仏というより磨崖仏跡といったほうが正解かも・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/1b/593158a574e47320e9d094819c758111.jpg)
朝比奈ICの直前で朝比奈切通への道は
感情四号線を左へ逸れ
薄暗い旧道へと突入してゆく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/40/6055cbb655cdb3ee90c35e0d8d81fcba.jpg)
この先は車両通行不能の
ハイキングルート。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/84/970055759e51eb80ed9538543b8b33ef.jpg)
削られた跡が生々しく残る歴史街道は
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/73/3da07abefbfe6e0769c1569d49c58666.jpg)
ついさっきまで古代人が歩いていたのではないかと思うほど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/68/ddccf3419a7e8fa4c684491aef9a4874.jpg)
横横道路が頭のすぐ上を通る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/41/96c0c590d9d8e409b22e4df6bc0ea075.jpg)
時差800年のクロスロードだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/27/ac2533c9a8d93470e68265641a05d9d1.jpg)
いよいよ道は狭くなり
両側からむき出しの壁が迫る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/9c/0f43d0f75f3034849fa757c72901f2cf.jpg)
ところどころやぐらも点在し
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f3/0f88efb1c15978e9ed4dc26e88cb8cec.jpg)
なんかもう密林じゃないか思うほど
薄暗くなってくると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/58/fe3bc27c72ffdaf7d4074d1ed36d8395.jpg)
15時15分
朝比奈切通核心部へ到着。
称名寺から切通のピークまで実に
1時間半。
今も昔も出仕は楽じゃありませんな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/68/41e7a16009e3c16c7eb2d88c3bede5e9.jpg)
この先は以前歩いた鎌倉アルプスのエキストラルートになるが
とにかく鎌倉中心部に向かって歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ba/0cf455fe75241066c452965e46033fc3.jpg)
水の染みだす岩肌を
注意しながら下ってゆく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/70/a021e064dd62aa76977bcfe2238a6e39.jpg)
仏さまも前回の通り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/38/43d939bcf6b22590c5c8c52d984fa3cc.jpg)
あっという間に三郎の滝。
やはし知った道だと短く感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a6/2d2e4800018240f2417d314af1e82055.jpg)
外国人旅行者で混雑する
バスの誘惑を振り切って
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/98/d9cbc7298df9da291f7326f5f5006119.jpg)
16時15分
鎌倉幕府最後の地
東勝寺跡。
北条家滅亡の貴重な遺跡だが
発掘調査の跡で保存のために埋め戻しているとのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/9f/3525d8e076ea27d9d100aa0150cb404d.jpg)
東勝寺を越えて上り続けると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/8b/5339d5339e564fc5223e9d3c5579b6fb.jpg)
祇園山へむかうお手軽ハイキングコースとなっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/87/6f29c3529fae971e2c793b1b948129f6.jpg)
鎌倉中心部へ戻りつつ
東勝寺を管理する
宝戒寺を除いたが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/90/05d978dcb5d15ab72517c74e9d05475d.jpg)
さすがに16時過ぎでは閉まっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/5e/e77c782546a8d68a04dcf93835126a85.jpg)
北条家消滅後に
後醍醐政権と足利政権により
北条家慰霊のために建立されたため
ミツウロコ紋となっている。
今回は鎌倉駅前には寄らず
由比ガ浜通りを長谷方面へ歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/84/2954b04dcc0c2f2ee92f9cf85c048104.jpg)
1907年の江ノ電全線開通当時は
今の3倍ほどの39駅あり
大町駅跡は看板にのみ
走の当時を残す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/62/f9ae2115515e2aacd7c96f463ab77ed4.jpg)
1927年竣工の鎌倉銀行由比ガ浜出張所は
今はバーとして使われている。
17時前にお目当てのウーフカレーに到着するも
開店まで30分ほどあり
向かい側の甘縄神明宮まで足を延ばす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1b/fe51c42382286ec3ae6835d749877ba8.jpg)
旧加賀谷邸という洋館。
リノベーションされて
2024年現在は北橋さんという
お蕎麦屋さんになっているようす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c9/64220df5bd26b308ac386e8a2061e617.jpg)
この辺りは安達盛永の住居だったとのことで
鎌倉殿ではどことなく間の抜けた
頼朝の気の置けない好々爺のような感じで描かれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a2/ce4cd8c823c412114e5b9240e1f50dd0.jpg)
甘縄神明宮は平城京遷都の710年
行基による創建で天照大神を祀った
鎌倉最古の神社とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/3c/d1818f4e5ae0fa92bc376ac5a0dfc1f0.jpg)
かなり質素で
その歴史以外に見るべきものは少ない。
川端康成もこの辺りに居を構えたとのこと。
さてさて満を持してお目当ての鎌倉カレー
長谷のウーフカレーさんへ訪問。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9f/aa202bcdad489e5c80590a7bfef7c0f7.jpg)
ポークカレー大盛とビールを頂く。
あいにくとビーフカレーは売り切れ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/1a/3229681f5c278e19ccfe9c593b6f770c.jpg)
夜の部は17時半からで
通し営業ではないみたい。
2階建ての店内はテーブルのみで
ものすごくゆったりくつろげる。
20キロ歩きどおして
完全に生ビールの喉であったが
でてきたのはまさかの瓶のイェヴァー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/b9/b292de7862c7e7fb1d46dd470b7ad83f.jpg)
これは誤算。
苦みの強いホップと酸味、
薄い山吹色が特徴。
東南アジアのしょんべんビールになりそうなところを
強烈な苦みでこらえているような感じ。
悪くはないけど1杯目はグラスビールを
一気にあおりたかったなぁ。
この後カレーの到着に30分を要し
福神漬けとラッキョウはビールのあてで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/16/28f252ad5c89ac71b7163cedba1f676d.jpg)
すっかり空になってしまう。
ビターアンドミルキーで
ディープかつゴージャスなカレー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/26/1f5466eae0bc6d56086476f73711464d.jpg)
この深みの強いカレーが
ここ鎌倉エリアに多いけど湘南カレーというのかな。
アーモンドスライスが食感に彩りを添えてすばらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/a8/0b58b7feb018cafad8ca2d71221661ad.jpg)
事前情報では接客に難ありとのことだったが
揃っていないのに着席しようとしたグループに
大きな声で毅然と対応していたので
こういうところがグループ客に嫌がれたのではないかと思う。
無茶なリクエストをせず
一般常識の範囲で訪問する分には
ハキハキとしたいい接客のように感じる。
ウーフカレーの横の長谷観音バス停から藤沢まで直行バスで帰る。
鎌倉ってバスで行けるのね。
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