KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

やこうれっしゃのひみつ

2016-09-23 22:17:27 | 本と雑誌
 少し前のことですが、ぼくには少し似合わない(!?)港の見える丘公園に行きまして。

この日は雨降ってて寒かったなぁ・・・。

その目的は、いまその公園内にある県立神奈川近代文学館でやっているある展示を見に行ったわけですが。


「絵本作家・西村繁男の世界展」ということで、あの「やこうれっしゃ」の作者、西村繁男さんによる緻密な絵の秘密が見られるとあって、一気に興味がわいてきたもので。
 もちろん、展示物の撮影は厳禁でしたので、以降、筆者所有の絵本(とある理由により以前購入)で補足説明もしつつ。

前にこのブログで書いたかもしれないが、この絵本は文章が一切ない。


モデルになっている列車は、上野-金沢を走っていた急行「能登」。先頭の機関車がEF58で、客車も43系、10系寝台車など異型式混合の編成となっている。

表紙をめくると登場する、この親子が、じつは隠れた主人公(!)なのだとか。


上野駅を出発し、一路夜の雪国へまっしぐらな列車を、後ろから前へ


車両も人物も細かく描かれているが、作者自身はとくに鉄道ファンではないらしい。しかし、リアルさを追求するため、車両を描くに当たっては本物の車両形式図を取り寄せたのだとか。

あ、ここにいましたね。

展示品の中に、本の全ページを1枚につなげたものが展示されていたり(全部つなげるとちゃんとひと編成分になる!)、下絵も一緒に展示されているので、この本に興味持った人(とくにこの時代をリアルタイムに過ごしていた大人の方々!?)にはたまらない内容になるんじゃないかと、勝手に思ったわけで。

この展示、今度の日曜(9/25)が最終日だそうなので、今回ぼくのように興味持った方はお早めに、ということで。
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ビジネス書!?

2015-07-29 23:55:41 | 本と雑誌
 あることを知りたいと思い、会社帰りに駅前の書店に立ち寄ったまではよかったものの、


なぜかこの本を買って店を出てきた。いや、前から気になってはいたんですがね。


最近、電車内でスマホいじってる場面が多くなって本をあまり読まなくなったので、ちょうどいい機会かも。
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訊く音楽

2015-05-23 23:34:15 | 本と雑誌
 あるワードを検索したことがきっかけで、この本に巡り合えた。

「心に訊(き)く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック」(高橋幸宏 著 PHP出版)


YMOメンバーのうち、細野さんや教授についてはロングインタビューをまとめた記事がわりと多いので、生い立ちとか音楽遍歴とかはたどりやすいのだが、ユキヒロ氏については、そうしたやつって少ないなと、常々思ってた。

まだ読み始めたばかりなので、今回ここで本の感想だとかおススメだとかをいうことはできない(し、するつもりもない)。けれど、氏が影響を受けた楽曲、アーティスト(この本ではロック・ポップスに限定しているというが)について語っていたり、また飄々とした、シンプルかつタイトな氏のドラミングの秘密も垣間見たような、そんな気分。


大学生のころ、再生YMO(1993年)の余韻がまだ残っていた時代、レコード会社が未発表の音源を次々CDにして発売してた。ちょうど興味を持ち始めていたころだったので、それらを兄弟で買い集めていたが、あるCDのライナーノーツに、細野さんのコメントとして、

「YMOが好きならば、YMOが好きだったアーティストの曲を聴け」

と書いてあった。当時はこの意味がなんだか解っていなかった。のちにBSのロック特集番組や、「schola」などを見ていくうちに、影響を受けたアーティストが次々紹介され、聴き、なるほどこの人(達)の影響を受けたのかと、あのコメントの意味が少しずつではあるが、理解できたような感じ・・。


感じ、だから間違っているかもしれないけれどね。
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路面電車 慕情への招待

2013-04-12 23:13:00 | 本と雑誌

 定時で上がった帰りに、久々にポポ○デッタに立ち寄る。だいたい、中古の「鉄道ファン」や「ピクトリアル」の安くて面白そうな号を探すのが目的だが、それは見つけられず、さりとてボウズでは帰れない。ふとチラ見した、ほかの書棚で、こんな本を見つけ、買ってしまっていた。

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発行は昭和53年11月30日。表紙の都電はワンマンカーになったばかりの黄色い7000型。しかもビューゲル!

巻頭は、この年に全廃された、京都市電の特集。

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他にも、全国の路面電車のカラー写真も。これは京津線の浜大津。

Img_34431_2

現在とは場所が違うところにターミナルがあった。複雑に交差するレールが魅力的。

こちらは、今はなき北九州の路面電車(西鉄北九州線)。

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 写真はこのぐらいで。あまり本を撮影するのはよくないと思いつつも、なにせ35年も昔(ぼく3歳!)の街並みを知る上では貴重かなと思ったので。

 

といいつつもおまけ。この雑誌の裏表紙裏に、こんな広告が。

Img_34411

 こういう個室を持てたのは、こんな感じのお金持ちの坊ちゃんとかだったんだろうね。部屋の中にまた部屋なんて、音楽を練習する時の防音部屋にも似ているな。

 作ったのは、今もある某サウナメーカーなんだそう。で、そのメーカーの販売品目を見てみたら、ホームサウナとか、こういう子供用勉強部屋の他に、”人間洗濯機”なるものまであるそうだ。どんな代物なんだ??

 

これをつぶやきで流したら、反応がモノスゴク良かったみたいなので、ここにも載せてみました・・・。

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はれときどき

2013-04-02 23:49:37 | 本と雑誌

 乱高下続くここ数日の春特有の気候に体がいささかついていけず、さらに先日の休みは2日続けてコタツでうたた寝してしまい、全身だる重なKouChanです。

 

 昨日は4月1日、新年度のスタートでもあり、エイプリルフールでもあり、3月32日でもあったり(???)。ウソをつかれることを極端に嫌うくせに、自分がついたタワゴトがもしも現実になったら面白いかなと思うことはある。

 

 小学生の時、学級文庫にあった「はれときどきぶた」を読んだことを思い出した。

 主人公の少年が「あした日記」として書くデタラメな出来事が現実に起きてしまう、という話。表題の、朝からぶたが降ってきたり、おとうさんが鉛筆の天ぷらを美味しそうに食べたり、お母さんの首がにゅ~っと伸びたり・・・。子供心にシュールな現実(といっても、絵本の話なのでフィクションではあるのですが)を感じたな。

ところで、「はれときどきぶた」って、検索かけたら、アニメやDVD紹介のコンテンツばかり出てきた。ぼくの場合は原作の絵本でしか知らないので、アニメは全然見ていない。一体どんな話だったんだろう・・・?

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人間、死ぬまで勉強だよな

2013-03-01 23:48:57 | 本と雑誌

 今は設計の仕事から離れ、工程管理の仕事をしてても、勉強は細々とながら続けている。

いやむしろ、以前より勉強量だけなら増えたように思う。

 なにしろ打ち合わせで「インジェクション」だの、「コンカレント」だの、今まで聞いたことない単語が飛び交い、話についていけないのは致命的だから、人に聞きながら、もし聞けないことは、こんな本買って読んで少しでも「かじって」おかないと。

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そういう意味では、「積ん読」に終わる率は少なくなったのかも。

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みちをひらく

2012-12-12 23:27:32 | 本と雑誌

 人によって好き嫌いはあると思うが、通勤するカバンにいつも入れている本がある。

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今もビジネス書として読まれている「道をひらく」。著者は松下幸之助。左は、きょう買った続編で、これから読むところ。

松下氏の雑誌に掲載した短文(見開き2ページで完結する)を集めたもので、仕事や生き方のちょっとしたヒントになるかもと思い、時々思い出したように読んでいる。

もうすぐ、衆議院選挙があり、TVの政見放送、朝晩駅前に立って有権者への呼びかけをしているのを見かけるが、短文のなかに、「政治と仕事」という記事がある。

 

政治という仕事は、一億国民に直接のつながりを持っていて、その良否は、たちまち国民の幸不幸を左右する。それだけに、政治という仕事はもっと尊ばれ、政治家はもっと優遇されるべきだ、と著者は記している。

 

 しかし、政治不信と言われてはや幾年、せっかく選ばれた政治家や大臣も、不用意な失言一つで矢のような批判を受けて辞職、なんてのをずっと見続けてきた。そのせいだろうか、つまり、本当の意味での政治家、という人がいなくなってしまったのではないか、というさみしさを感じる。その一方で、我々国民の方も、いつしかそんな政治を小バカにしたり、蔑むようになっていないだろうか。

 松下氏は、コラムの最後に、「政治という仕事が軽視され、政治家が尊敬を受けないような国が、繁栄するはずがない」と厳しく警告している。じゃあどうすれば?と思ったとき、twitterで見つけた記事を、最後にリンク貼りしておく。

政治家も政治屋も育てよう(YOMIURI ONLINE)

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日本史こそ大河ドラマ

2012-07-04 21:45:52 | 本と雑誌

 今回は、いま通勤中に読んでいる本のはなし。詳説日本史研究(山川出版社)

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 数年前、大人が中学、高校の教科書を読む、ってことがちょっとしたブームになっていて、いろんな科目の教科書(のアレンジ版)が一般販売されてた頃、紀○国屋で買ったのだが、買って気づいたこと、とにかく分厚い!

 当時の教科書のような薄っぺらいものではなく、「詳説」とつくだけあって、500ページ以上もあり、正直、あまり続かなかったが、いま読みたい小説もうちにはないし、かといってマンガやケータイばっかり(サイトのチェック頻度は、スマホにしてから確実に上がったけど・・・)というのもいまひとつなので、会社帰りに少しずつ読んでみようかな、と思い立ち、現在2週目に続いている。

ページ数が多い上、駅で電車を待っている時間や移動中だけしか読めないのであまり進まないが、なんとか第1部の「原始・古代」を読み終えた。でもまだまだ400ページ以上残っている。まさに大河小説を読んでいる感じだ。

 

 大河といえば、今年の大河ドラマ「平清盛」。いま物語中最大のヤマ場、平治の乱の話を2週にわたって放送しているが、先日の視聴率がすこし持ち直したそうだ。松ケン(清盛)と玉木宏(源義朝)の対決も見ものかもしれないが、鎌倉幕府や源頼朝、さらには平家物語の話とこのあたりからリンクし始めるから、多少予備知識もっているので楽しめる、なんてぼくは思うのだが。それが結果として、ちょっと視聴率上昇につながったのではないかと・・・?

 というより、物語がしっかりできてて、何かしら印象を残せれば、いいドラマになると思うのだが。画が汚い、とか、主演俳優がダメだ、といって、視聴率が取れないことを理由にさっさと終わらせる番組もあるけど、それではますますTVドラマから視聴者が離れていくことに気づかないだろうか?

 

 話を戻す。本のほうは、「第2部・中世」に入り、ちょうど平安末期、まさに大河ドラマと同じ時系列の章を読むことになる。これから読むのがひじょうに楽しみだ。

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拝啓 福澤諭吉先生

2012-05-18 23:14:54 | 本と雑誌

 この年にしてようやく、先生の「学問のすゝめ」を拝読いたしました。とはいえ、非才なわたくしには原文は難しいので、かの齋藤孝先生が現代語訳された新書を読みました。ある日の書店で、何気なく目にとまり、何かに惹かれる思いで手にしたのですが、ひじょうにわかりやすく、快活な内容で、なぜこんな面白い書物を今まで知らなかったのだろうと、わたくし少し恥ずかしくなりました。

 「天は人の上に人を作らず・・・」の序文は、今や幼い子でも諳んじることができるようです。本を読むだけが学問ではない、経済活動も、時流を読むことも学問だと。先生のおっしゃる「実学」というのは、わたくしもこれからも大いに続けて行きたく思います。

 

 しかし先生が相対します「政府」およびそれに関わる人々は、本当に国民のために働いているのか、最近わからなくなってきたように思います。最近、税金に関する議論が始まっています。主たる目的は、社会保障の充実だそうですが、「税金を払って政府の保護を買う」ことが、気持ちよく、はたして安い買い物と言えるのかが心配です。

 

 総理大臣が、昨日テレビジョンに出演されまして、(社会保障と税の一体改革の法案成立に)一歩も引かない、先延ばしにはしないと意気込んでいたようですが、その周囲の方々、ともに政治を司る人々がその足を引っ張る、あるいはかき乱す行動をしているように見えるのです。一人ひとりは立派でも、そんな政治政党の集団に入ると、目も当てられないような行動や言動が多いのは、先生のおっしゃる「気風」に縛られているというまさしく一例に当てはまるように思いますが、どうなのでしょう。

 先生の活躍された時代からおよそ130年後、東日本を巨大地震が襲ってから、国民の考え方が大きく変わってきたように思います。国民は「絆」という言葉で助け合い、時には金品の寄付により、被害に遭われた方々を勇気づけ、元気づけています。国民一人一人が賢くなったと思うのですが、しかしその上に立つ政府がよい政府かといえば、あまり良いとは思えません。

 そんなダメな政府に対しては、「身を犠牲にして正義を守る」ことが最上だとおっしゃいますが、今の時代、その「正義」すら疑いを持つようになってきたように思います。

 

 しかもこれは今や国内だけでなく、世界各国、ある国とある国が対峙する場合によくみられます。

 自分が正しいと思うことが「正義」で、敵対する者も、そのひと自身が正しいと思えば、それもまた「正義」でしょう。相容れないはずの二つの正義は、どちらが正しいのでしょう、それとも、どちらも正しくないのでしょうか?

そのことについて先生は、「信じる、疑うということについては、取捨選択のための判断力が必要だ。学問は、この判断力を確立するためにある」とおっしゃいました。だとすれば、先のことで迷うわたくしなどは、まだまだ学問が不足しているということでしょう。

 

今後も生きていく上で、あるいは仕事している手を少し休めて、どこかで再び手にとって読み返し、まだまだ足りない学問に励む所存です・・・。

_______________________________

・・・こんな文章、本当に送ったら「バカモン!」と一喝され突っ返されるかもな。

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デンキチ王国よいところ、角出せやりだせ(以下略)【訃報】

2011-10-26 23:40:53 | 本と雑誌

 またニュースからなのですが、作家の北杜夫さんが亡くなられたそうです。

 北氏の作品といえば「どくとるマンボウ」シリーズを筆頭にあげる方も多いかと思う。実家にも父が何冊か持っていてちら読みをしたことはあるが、子供だったので面白いとは思えなかった。

 

 しかし自分としては、「怪盗ジバコ」や「父っちゃんは大変人」といったファンタジーものを好んで読んでいて、とくに「父っちゃん~」は、虚実ないまぜ、現実と非現実を行ったり来たりする感じで好きな作品だった。

 物語の語り部である中学生の「おれ」は、両親との3人暮らし。父の桜井伝吉はある日、大富豪である実兄の遺産1兆円を手にし、それまでのラーメンとモグラたたきが人生のすべてだった生活から一転、ファンタジーの世界に入り込む。豪邸を建て、優雅な暮らしを始めたかと思えば、相続税で収入の75%取られたことから急にケチになり、大好きなラーメンを毎日食べたいためにラーメン工場を買って操業し、さらに当時(1980年)日本が不参加を決めたモスクワ五輪に自ら出場するために日本から独立し自分の王国を築き上げる。その王国ではのちに、ある財源をもとに日本政府へ突如戦争をしかけるのだが・・・・。

今回のタイトルは、その王国を築き上げたときに超一流の作家たちに作らせたという「国歌」の一節なのだが、その全容は作品でお確かめあれ。ものすごくくだらないのでここには書けません。

 虚実ないまぜ、と先に書いたのは、この作品について書くうちに、作者自身の経験や生活環境が作品の根底にあるように思えたから。医師でもあった父に兄に対し、作家となった弟の自分、さらにはこのころから悩まされたという躁うつ病・・・。主人公の桜井伝吉も、精神疾患を疑われ入院させられたエピソードもある。おまけだが、作中では北氏本人が、ラーメンのCMに出演したり、夜中に浪花節をうなったり、というちょっと愛らしく迷惑な人物として登場されており、「おれ」に早くおっ死んじまえば、などと評されていた。

 

 

 もう一つ思い出したことがある。鉄道に関する文筆で有名な宮脇俊三氏(故人)とは、作家と編集者という関係でありながら、住んでいる家が隣同士だったこと。これは、数年前に世田谷文学館にて宮脇氏に関する特別展にてはじめて知った。展示の一環として、世田谷線のジオラマを出展してたので、おぼえてる。

 きっと今頃は、宮脇氏をはじめ、親しい友人作家諸氏らとべろんべろんになるまで酒を酌み交わしていることだろうか。

合掌。

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