かつては子供達の憧れでもあり、「走るホテル」とも言われていたブルートレイン。今年もダイヤ改正によりその数をまた減らすことになってしまった。特に今回は、最後の寝台急行である「銀河」が廃止されることになり、たくさんの人の注目を集めている。最終日の切符は30秒で完売したという。もう乗ることは叶わないなら、せめて写真に収めようとカメラを持って、銀河が停車する沼津駅へ。
・・・と書くと、単なる撮影記で終わってしまうのだが、これが一苦労だった。
「銀河」は大阪を深夜出発し、翌朝早く東京に着く。したがって、沼津を通過するのは・・・?時刻表を確認すると、朝4:50。当然、電車なんて走ってもいないので、家から駅まで、てくてく歩くしかない。距離から時間換算して1時間半はかかるので、出発は逆算して朝3時過ぎ!一旦仮眠してから、沼津駅へ。歩いていくと、思ったほど寒くなかったのでそんなに苦労はしなかった。怖かったのは、246旧道に明かりが非常に少なかったことと、猛スピードで走る大型トラック。交通量少ないと、あんなにびゅんびゅん飛ばすんだぁ・・・。
で、やっとの思いで駅に到着したが、さすがに人は少ない。銀河を写真に収めようとする人も、自分含めて2~3人しかいない。4時48分頃、列車がゆっくりと入ってくる。聞こえてくる機関車の轟音。まちがいなく「銀河」だ。中を覗くと、まだ眠っている人が多いのか、座席(寝台)のカーテンが閉じているところが多かった。しかし逆に車内から駅の様子を撮影するファンらしき人もいる。ちょっと油断して車両を何気なく見たら、そんなファンだろうか、持っているビデオカメラの視界に堂々と(?)入ってしまったらしい。ヤバイ、自分の姿をニ×道にアップされては・・・!とあらぬ事を思いつつちょっと退く。そして4時50分、定刻通り「銀河」はしずかに走り去っていった・・・。
で、写真はどうなったの?という質問の答えは、次回メインサイトの更新までのお楽しみ、ということで。