あす、あの日航のジャンボ機墜落事故から29年になります。
その前日にあたる今朝、ニュースで、犠牲者の一人でもある歌手の坂本九さんが、遭難される直前に収録された番組(ダークダックスとの共演。これは結局未放送だったらしい・・・)のビデオテープが見つかったとのことで、その番組の一部が放映された。
29年前のあのとき、一番驚いたのは、520人という犠牲者の数もさることながら、歌手の坂本九さんがこの事故で亡くなったことだった。搭乗名簿にはたしか本名で登録されていたから、すぐには分からなかったが。
「スキヤキ」のヒットがすでに過去の話になりつつあったものの、当時小学生の社会科教育番組のテーマソングを歌っていたので、名前や歌は子供ながらに知っていて、子供向けというだけでなぜか親近感を勝手に感じていたものだ。今思えば、それだけの世界しか知らなかったわけで。
それだけ個人的には大きなニュースだったにもかかわらず、TVなどであまり大きく扱われなかった(と、子供ながらに感じていた)ことは、事故の衝撃が大きすぎて(のちに、小説や映画にもなったよね・・・)、彼もそのうちの一人にされたからだと、思うのだが。
書いている途中で、氏のヒット曲「見上げてごらん夜の星を」という曲をたまたま持っていたことを思い出し、聴いている。御巣鷹に散ってはや29年、ぼくもかれの年齢だいぶ近づいてしまった。
灯篭流しや、明日は慰霊登山が今年も予定されているというが、その空の上で、吟遊詩人のように、今もかれは歌っているのではないか?そんな気がするのだが。