相次ぐ鉄道トラブルで各社の安全管理責任者集め緊急会議(NHK NEWS WEB)
先週起きた、東海道新幹線N700系で発生した台車の亀裂について。
事故には至らなかったものの、台車に14センチ(周回含めると44センチ)の亀裂があった事が判明。それまで異常に気づきながら300キロ以上走行したとして、新幹線としてはじめて重大インシデントに指定されたこと。
こうしたときには、誰が悪かったという責任(者)の追及(TVニュースはこういう傾向で流したがるようなので一応くぎを刺しておくつもり)ではなく、発生した原因、普段の点検の在り方、問題ありと知りながらなぜ走行を続けさせたのか・・・等々、事象を積み上げて多方面から反省(振り返り)をしてちょっとでも安全向上に寄与できればと思う。
ところでその数日後、京浜東北線での架線の断線事故は、同じ区間を走る路線(横須賀線、東海道線ほか)にも影響し、その日ぼくはたまたま、出張の帰りでして。熱海から乗ろうとした東海道線が動かなくなってしまい、やむなく新幹線を使う羽目になってしまった。果たして、復旧までに7時間を要してしまい、帰社できず自宅直行に切り替えた・・・。
前から言っているが、鉄道は安全だ、という思い込みは持っていない。どちらかといえば、安全神話などと勝手に世間がぶち上げ、いざこうした事象が起きれば「安全神話の崩壊」と言って叩きまくる風潮が歯がゆく、そして無責任なことと感じている。安全は、システムをはじめとしたハード面と、人の目、技術、手順などによるソフト面の両方がかみ合ってはじめて成り立つのであるから。
冒頭のリンクに挙げたニュースでは、設備の老朽化や、ベテラン技術者の引退などにより技術継承が不足していることなどを課題に挙げているが、最近は業務内容が細分化しすぎて、かつ連携が行き届かず、検査についてもベテランではなくマニュアルに従って行った結果、見落としがあったのかもしれない。
一刻も早い復旧のために時には命令やルールを無視してでも現場の人間で解決を図れなどと、昔の職人みたいなことを今の時代に要求するのは、もはや不可能だろう。そしそれを行えば「出来る人」ばかりに負荷が集中して、やがて壊れてしまうだろう。繰り返しになるが、ハード(設備の更新、車体の整備他)とソフト(人材、体制づくり他)をがっちり組み直すことが今求められているのかもしれない・・・なんて、ぼくのきらいな(!)ニュースキャスターみたいな無責任な意見で終わるのはいやだなぁ。
でもそのことをちょっとでも頭の隅にでも思い描いていれば、「最近の○○線は遅れてばかり、トラブルになればすぐ止めやがる」なんて文句もそんなに出なくなるのでは・・・と少しだけ反省、そして期待したいものだが。
先週起きた、東海道新幹線N700系で発生した台車の亀裂について。
事故には至らなかったものの、台車に14センチ(周回含めると44センチ)の亀裂があった事が判明。それまで異常に気づきながら300キロ以上走行したとして、新幹線としてはじめて重大インシデントに指定されたこと。
こうしたときには、誰が悪かったという責任(者)の追及(TVニュースはこういう傾向で流したがるようなので一応くぎを刺しておくつもり)ではなく、発生した原因、普段の点検の在り方、問題ありと知りながらなぜ走行を続けさせたのか・・・等々、事象を積み上げて多方面から反省(振り返り)をしてちょっとでも安全向上に寄与できればと思う。
ところでその数日後、京浜東北線での架線の断線事故は、同じ区間を走る路線(横須賀線、東海道線ほか)にも影響し、その日ぼくはたまたま、出張の帰りでして。熱海から乗ろうとした東海道線が動かなくなってしまい、やむなく新幹線を使う羽目になってしまった。果たして、復旧までに7時間を要してしまい、帰社できず自宅直行に切り替えた・・・。
前から言っているが、鉄道は安全だ、という思い込みは持っていない。どちらかといえば、安全神話などと勝手に世間がぶち上げ、いざこうした事象が起きれば「安全神話の崩壊」と言って叩きまくる風潮が歯がゆく、そして無責任なことと感じている。安全は、システムをはじめとしたハード面と、人の目、技術、手順などによるソフト面の両方がかみ合ってはじめて成り立つのであるから。
冒頭のリンクに挙げたニュースでは、設備の老朽化や、ベテラン技術者の引退などにより技術継承が不足していることなどを課題に挙げているが、最近は業務内容が細分化しすぎて、かつ連携が行き届かず、検査についてもベテランではなくマニュアルに従って行った結果、見落としがあったのかもしれない。
一刻も早い復旧のために時には命令やルールを無視してでも現場の人間で解決を図れなどと、昔の職人みたいなことを今の時代に要求するのは、もはや不可能だろう。そしそれを行えば「出来る人」ばかりに負荷が集中して、やがて壊れてしまうだろう。繰り返しになるが、ハード(設備の更新、車体の整備他)とソフト(人材、体制づくり他)をがっちり組み直すことが今求められているのかもしれない・・・なんて、ぼくのきらいな(!)ニュースキャスターみたいな無責任な意見で終わるのはいやだなぁ。
でもそのことをちょっとでも頭の隅にでも思い描いていれば、「最近の○○線は遅れてばかり、トラブルになればすぐ止めやがる」なんて文句もそんなに出なくなるのでは・・・と少しだけ反省、そして期待したいものだが。