記念すべき(?)888回目は、こんな話です。
きょうは毎年恒例になりつつある工作教室の日でした。夏休みの小中学生やその親御さん方に、鉄道模型ジオラマづくりを通して、工作の楽しさを教えよう、という、半ば「免罪符」(とぼくは思っているが・・・)的な企画でした。
今年の生徒さんの作品を先に紹介しましょう。
午前中は組立、そして午後はそれを繋げて思い思いの模型電車を走らせる、という趣向でした。
このような形で無事、終了できたのです。が、年々思っていたことが、今年は参加した講師陣みな思っていたことなので、今回はちょっと考えてみたいと思います。それは、「こども達が年々不器用になっている」こと。とりわけ、刃物(カッターナイフ)の使い方が危なくなっている。力の入れ方が分かってないから、たとえばプラ板で長方形に切り出そうとすると刃先がくねくねする。まっすぐ切るために定規を当て、それに沿って引けばいいのだが、それがなかなかうまくいかない。一歩間違えば怪我しかねない。頭を抱え、どう教えたらいいかと悩む。
参加された保護者の方から、「学校でカッターナイフを扱わなくなった」と聞かされ驚いたのは、もう何年も前だ。さらに、自分も普段カッターナイフなど使わないので、子供にどのように使い方を教えたらいいか分からない親御さんもいたそうだ。
怪我した場合や、それがもとで起こるトラブルを恐れるあまり、危険なことはなるべく避けているらしい、今の学校教育にぼくたち講師陣は愕然とした。偶然にも、その講師陣の中に中学生もおり、彼から話を聞くことができたのだが、小学校の図画工作では、カッターナイフは使わず、刃物としてはノコギリや糸のこ、版画をするための彫刻刀くらいだったという。さらに、中学生では必ずやった金工(金属加工)もカリキュラムからなくなり、パソコンに内容が置き換わったらしい。時代はここまで変わってしまったのか・・・。
終わったあとの反省会、工作の楽しさよりもまず、工具の使い方をきっちり教えなきゃいかんね、という話になったのはいうまでもないですね。
今の子は道具もそうですが何気にプラモデルの説明書も読めない子多いっぽいですよね。
イラスト見てどのパーツがどういう向きになっているのか理解できないとかそんな感じなんだそうで…
っていうか、自分子供相手の仕事しているので結構年中見ているわけですが今の子ってやっぱり工作関係とか以外も「え、こういうの知らないんだ…」みたいなこととか結構多いです。
コメント拝見いたしましたが、プラモデルでも同じことが言えるようですね。
>説明書も読めない
>イラスト見てどのパーツがどういう向きになっているのか理解できない
先日の工作教室でも電車の模型(Bトレインショーティ)を組み立てたのですが、上記のほか、
・説明書を読まず、いきなり組み立てようとする。
・パーツを手でもいでいる。
・パーツをランナーからはさみで切り取っている。
・ニッパーを逆に使っていて、パーツにバリが残ったまま組もうとしている。
・パーツを全部切り離してから組み立てる(要らないパーツも)
というこどもも散見されました。(おじゃま虫さんなら分かると思うので説明は略しました・・・)ただ工作の進め方にまで口を挟むのもなんだかな、とは思うのですが。
数年前まではBトレ程度ならみんなサクサク作ってたのに・・・。
世のプラモを作るメーカー様たちはこの現状をどう思うのか、なんとなく知りたくもなりました。