KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

東京メロディー

2012-09-22 23:05:30 | 日記・エッセイ・コラム

 気を揉むようなことが多かったからか、今週はひどく疲れた、と感じている。

 朝はひさびさに11時近くまで寝てた。起きてひと通りの家事をこなしたものの、出かけようとか、リフレッシュしようという気力が全然起きず。欝になったかなと自分を心配するくらい。

なので今日は、こんなDVDを見て過ごしていた。

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「Tokyo Melody」という映画。1984年5月現在の坂本龍一氏を追ったドキュメンタリー風のフィルムで、フランス人の女性監督・エリザベス=レナードによる作品。挿入曲はもちろん教授によるもの。教授へのインタビューの他、レコーディングの様子、YMOや「戦メリ」、当時出演していた保険会社のCMからの映像もあり。

インタビューでは、今の教授の政治的発言の一端を垣間見ることもできる。同意するかどうかは別として。

また音楽的には、フェアライト(サンプラー)を使ってレコーディングする様子や、「東風」を、当時奥さんだった矢野顕子とのピアノ連弾、というのもある。ラストの、「Self Portrait」のBGMに合わせてピアノ演奏するシーンが個人的にお気に入りだったりする。

それとは別に、当時の東京を映し出しているのももうひとつの興味であり、たとえば、

・駅の改札で、駅員が切符にハサミを入れるシーンがあったり、

・地下鉄の照明が一瞬、消えるシーンがあったり、

・「アルタ」の大型モニターが電球式(!?)(メッセージボードも電球式!)。

など、今では見られない、昔(子供時代)なら当たり前と思っていた光景が、この映画の中にはうまい形で残されている。

 こんなふうな、教授のさまざまな素顔と、当時の東京の情景を切り貼りしたような構成で、映画を見直して思うのは、舞台は東京なのに、東京らしくなく、なにか西洋の「匂い」が感じられる。教授のファンか、人となりを知る者でないとこの映画の面白さはわからない、ひじょうに玄人向けの映画だと思う。DVDになったとはいえ、当時あまり店頭でも見かけなかったから、見られる機会は非常に少ないかもしれない。

 

この映画で製作中のレコードが「音楽図鑑」だったことを最後に付け加えておく。

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