Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

ボンネットを切りました

2013-10-01 21:06:04 | Ferrari250TR NART 1958
今日山陰は午前中は少し雲の多い天気でしたが午後からは晴れて暑くなりました・・・そう言えば予報は27度とか言っていましたね。
11月には横浜の大桟橋埠頭でフォーラムが開かれますが見学出来ない事が決定致しました、親戚の結婚式がどうやら当日に当たってしまいましてとても横浜まで行けないですね。
翌日からのモケ友のお伊勢参りは何が何でも行きます(笑)
それと10月5日に先日完成致しましたFerrari312T2の納品に神戸に向かいますので当日の更新はお休み致します。
当日は少し早めに出てロムさんとワンワン屋さんに行って見ようと思います(笑)
今、関西で1/43キットを売っているのはこの2軒じゃないでしょうか??

さて制作のご紹介を致しましょう。
昨日ボンネットのベースとなるバルジを作りました、普通ならバルジとボンネットを別々に制作してハンダ付けをするのが一般的なのですが今回は昨日書きました様にバルジがうまく出来た事で調子に乗って(?)ボンネットを一体で作ってみようと思います。
皆さんの目にはどう映るのか想像がつきませんが作り手の方から言えばバルジとボンネットを一体で作る事はやはり少し手がかかる様になってしまいます。
しかし、色々な物を作る事にも挑戦してゆきたいので・・・(笑)

昨日はプロトタイプの左ハンドル用のボンネットを作ってみましたが、今日は本チャン用の右ハンドル用を作ってみます。
と、その前にボディのボンネットの部分を切り抜かなくてはいけませんね。
最初のプロトタイプは前に上村さんが行なっていた様に筋彫りを少しずつ掘りながら幅を広げてボンネットの乗る部分を作ってゆく方法を試しました。

最後にその内側に穴を開けてボンネットを取り外します。

開口部をヤスリやナイフで整形しながらまとめておいて、ボンネットを切り出して形状を合わせてゆきます。
最後にボンネットの面をボディに合わせて叩いて整形してボンネットの完成です。

次は右ハンドルですが、この方法ですとボンネットの切り離しをする時に4つあるコーナーの部分が難しくなりますので3つもある右ハンドルではコーナーの部分をエンドミルをピンバイスに固定しておいて角の部分をさらってやります。

エンドミルはこんな感じですね、ピンバイスに付ける事で作業はやりやすくなりますが、また他の問題が出て来ました。
左上の凹みをご覧下さい穴が貫通してしまっています。
これでは使い物にならないですね。
詳しく見てみるとボディのこの部分の厚みが0.8mm程しか無い事が判明致しました。
この辺りもミネルバ43のクオリティーが低下している事の現れですね。
ボディは原型の時に厚みを含めてチェックしていると思いますが部分的にこんなに薄くてはおちおちボディを削る事も出来ませんね。

同様に右ハンドルのボディの3つを試してみると同じ部分に穴が開いてしまいます。
まともな原型師さんなら原型の時点でボディの厚みはチェックしているはずですが・・・これが私がクオリティーが低いという理由ですね。
一方フェニックスのボディは均等で十分な厚みで余分な作業はしなくても良い訳です。
下の画像はフェニックスの左ハンドルです

仕方が無いのでボディの裏側にメタルを盛り付けております。
裏側の作業は盛るのも削るのもなかなか大変なんですよ(笑)
奇麗にキャストしてあったらこんな作業は要らないのにね~。

裏側にメタルを盛っていますがボディが薄いから表側にも影響が出てしまいます、表側も削って整形してから筋彫りを広く深く拡大しています。


ミネルバ43を酷評ばかりしていては良くないので・・・良かった話も書いておきましょう。
前回新製品が出たのが275GTB/Cですが当方にいくつか入荷した物のうち2つのキットでボディが損傷していた事は書きましたね。
あれも今回同様に結局はボディの厚みが不足したから輸送途中の振動でルーフが折れてしまった訳ですがその後に代替え品のボディが送られて来ました。
まあこれも仲立ちして頂いた国内のインポーターの方から海外の卸しをしてくれたショップさんを通して事情を説明して頂きボディ2個を無償で入手して頂き無事に手元に届きました。替わりに損傷したボディを返還して下さいと言われましたので早々に送り返しました。
送料など全く無料という事は無いのですが沢山の方のお世話になって代替え品が届きました、この2個のボディは仲立ちをして下さった方の良心のかたまりと言う事が出来ると思いますね。
だってもしも責任回避するなら運送屋さんに損害賠償を請求して下さいと言えば良いのですから・・・。


私の様に外の方と余り合う機会も無く制作をしていますと心を打つ様な良い話というのはなかなか有りません・・・いやなかなか気が付き難くなっていると言うのが正しいのかもしれませんね。
もう少しまわりを良く見渡してみようかな~!


それとマイバッハのメッキは来週水曜日に発送らしいので来週末位からはマイバッハの制作を再開出来そうです、こちらもお楽しみに!