Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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サイドブレーキ関係の取付け

2015-02-15 19:10:57 | Bugatti Type57SC Atlantic
朝はかなり冷え込みましたが少し雲が有りながらも良い天気でした、気温は11度くらいかな~。
この時期にしてはまずまずと言った所でしょう。

さて昨日はフロントブレーキが完成していよいよ車らしくなってきた感じがしましたね。
アトランティックの製作の第一目標はタイヤホイールが付く辺りまでは作っておこうと考えておりますので今しばらくお付き合いの程をお願い致します。
ここまでは未だ1/43模型では未知の部分(メイクアップのスーペリアモデルで原型だけは有るはずですが)なので何としてでも作っておきたかったのです、もしこれが出来なかったらアトランティック自体の完成も遠くなってしまいますから・・・目標はメイクアップスーペリアシリーズのブガティアトランティックですね。
次ですか?ゴールデンアローと止まったままになっているレインボウを作らないといけませんね。

さて取り敢えず目の前の製作をご紹介しておきましょう。
リアのブレーキを作った時に気になったのですが、リアのブレーキにはなぜか片側に2本のワイヤーが連結されているのです。
この理由を探していました・・・なので先にフロントブレーキを作り始めたのです、写真やCMCのミニカーを見ていて一つの結論が出ました。
リアのブレーキはサイドブレーキとフットブレーキが別々のワイヤーで操作されているという事ですね。
最初はワイヤーが切れた時の予備(ぜんざいの油圧ブレーキは初期にはシングルだったのですが確か昭和47年頃から安全性の向上からタンデムブレーキとされています・・・つまりオイル回路が2系統になっている訳ですね)として2回路有るのかと思っていましたが、どうやらサイドブレーキとフットブレーキらしいのです。
フットブレーキの方はほとんど見えないので省略するにしてもサイドブレーキ側は良く見えますのでつくっておかないといけませんね~。
そこでシャーシに穴を開けます。
0.8mmの穴としてここに外径0.8mmのパイプを差し込んで固定しておき穴にレバーを作って差し込もうと・・・考えております。
シャーシは軽め穴が有るT57Gの物ですね。
レース用にサイドブレーキが必要か?という疑問は残りますが非常用ブレーキとしてのサイドブレーキは必要ではないかと判断しました。

0.8mmの穴の位置はこんな場所です・・・
フットブレーキ用のワイヤーの通る穴は0.5mmですがシャーシが光って見えないですね~。

このサイドブレーキ用のシャフトはリンクでレバーに結ばれていますが取り敢えず中央付近にシャーシから延びるステーが取付けられていますので0.5mm真鍮板からステーを削り出して取付けております・・・もちろんハンダ付けですね。
ただしパイプの方にはハンダが回らない様にして組立て易さも考えております。
ハンダ付けの仕方ですがとかくこの様な場合は他の部分に熱が回り易く一瞬の内にバラバラになってしまう場合が有ります。
また小さな部品なのでピンセットで挟んで固定するしか方法が無い場合も有ります。
今回はステーの上側からちょっとだけハンダ付けして位置や向きを直しておきまして裏側(つまり下側)からもまたちょっとだけハンダを流して・・・位置関係を確認してOKなら上側からハンダゴテを当てて奇麗にハンダを流す様にしております。
ハンダ付けの仕事の半分以上は部品の固定や調整と思って頂くとハンダ付けは楽になりますね。

やっと全てのシャーシにサイドブレーキのステーが付きました。
作業の手順をちょっと考えてやるだけで製作が素早く確実に進む事も多々有ります、うまくいかない時にはちょっと立ち止まって考えてみましょう。
解決方法は意外と簡単だったり致します・・・。

今回製作するブガティT57SCは5台ですがその内1台はT57Gと呼ばれるレーシングカーで14937年のルマン24時間レースを制した車になります。
この車はシャーシに軽め穴が開けてある事は皆さんもうご承知と思いますがどうやらこのサイドブレーキの取り付け位置も少し寸法に違いが有る様なのです。
ですからサイドブレーキの穴位置も違う訳でしてステーももちろん特注の物になります。
形状は同じなのですが、この1台の為に作りました。

この車、ボディはスターターのキットの物を使う予定ですが、レジンキットですから中身が詰まっていましてとてもシャーシがそのまま入ってしまう様な事は無いですね。
ですからちょっと削ってみました・・・掃除機で吸わせながら削りますがそれでも部屋中にレジンの香り(?)が広がりましてゴミは散らからないけど匂いはどうにもならないですね・・・。
セントラルクリーナーなら良いかもしれませんが・・・今度考えましょう。

ざっと削っただけでシャーシはボディの中にすっぽりと入りました。
まあまだまだ削るべき部分は多々有りますが、取り敢えずシャーシが収まる事は収まりますね。

真裏からの画像ではシャーシが出っ張ってしまうのでは?と思われた方の為に・・・これなら如何でしょう??(笑)

エ~暗いからシャーシが良く見えないとか・・・(暴)

上からコクピットまわりを見ますとこんな感じですね。
アトランティックは室内のシャーシ上側に床板が有りましてシャーシは見えなくなりますが、レース仕様のT57Gはその床は無くシャーシの下側にアルミパネルが貼られていてその上にシートなどが配置される様ですね。
スターターのミニカーでもこの軽め穴の開いたメンバーはシートの前側に再現されております。

一応スターターのボディ通りにスペアタイヤの穴を開けましたが少しだけ前側にスペアタイヤが有った様でこのフレームのメンバーが丸いスペアタイヤリッドの中央に無いとスペアタイヤが固定出来ませんね~。

ちょっと?に思ったのがこのフロントエンドです。
キットではボンネット前端の筋彫りがメッシュのインテークの上側と重なっていますが実際にこれは不可能な構造ですね。
メッシュの上側が止める物が無いですよね。

やはり実車では・・・この様になっています。

最終的にボンネットは切り取りますので筋彫りを深くしておきます。
今すぐに切り取る訳では無いですが・・・忘れない様にね(笑)

フードや各地に有るメッシュは全てメッシュに入れ替えますので削り取ります。
フードやフードの下のインテークはドリルで穴を開けて裏から削る為の目安に致します。