Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フロントアクスルの製作 Ver.1

2015-02-07 22:14:04 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日も少し寒かったのですが天気はまずまず・・・と言うか余りにも集中して製作をしていた為に天気が良くわからないですね(笑)
とにかくあっという間に夜になってしまいました。

昨日頂いたフライス盤ですがアトリエの中が狭くて設置する場所が無い・・・と言う事で午前中は少し片付けをする事に致しました。
フライスは旋盤同様に金属の切り子が出ますので旋盤の脇におかなければなりません、勝手にあちらこちらに置いてしまいますと金属粉が飛び散って片付けが大変だったり致します。
机の掃除機からも近い方が良いですしね・・・旋盤はそんな場所においてあるのです。
そして今まで気になっていたのが旋盤の脇の所に素材や工具などを置いていましたので掃除がしにくいのです、せっかく片付けるのですからこれらの物を作業台の下に収納しまして旋盤のまわりに基本的に何も置かない(ドリルスタンド位は置かなければならないかもしれません)様にしたいですね。
下は片付ける前ですね。

そして片付け後です・・・
上の物を下に追いやっただけとも言いますが、旋盤の左側にスペースを少し拡大致しましてフライスを置きました。
金属素材などは作業台の下、フライスや旋盤の工具とか機材は下の金属缶の中に収納しました。
フライスの後にゴミが落ちる可能性が有りますがここはまた板か段ボールで塞ぐ事に致します・・・取り敢えず何とか設置完了です。


そして昨日までのアルファロメオの続いてスカイラインGT-Rが修理に入りました。
このスカイラインはイグニッションモデルの物でしてリアウイングが脱落したらしいです。
送られてきた時にはトランク部分に付いたままだったのですがグラグラしていまして、ア~これは取れちゃったな~と言う感じでした。
よく見るとどうやら狭い接着面にゴム系の接着剤で接着しただけの様でして「これなら取れるよな~」と言う感じでした。
ピンでも付いていれば良いのだけど・・・多分リアウイング無しの完成品も有るかもしれないのでボディに穴を空けたくなかったのでしょうね。
リアウイング無しは別のボディを準備しなければならなくなりますからね~。
中国式の節約術と言う所でしょうか・・・私は良いとは思えない節約術ですね(笑)

まずは接着剤をエナメルシンナーで柔らかくして剥がします。
もちろんウイングの部分も奇麗にします。
ボディ側はブレーキクリーナーを綿棒に付けて脱脂しておきます、ワックスが残っていますと接着しても格段に外れやすくなりますからね。
実車はリアウイングの裏にこんな出っ張りが有ったかな~??記憶ではこんなに出っ張っていなかったと思いますが・・・。

リアウイング自体が薄くて金属ピンが付けられない(最初からピンを一体で作ってくれれば可能なんですが)ので接着剤をエポキシ系に変更しまして接着致しました。
ゴム系の接着剤よりは良いと思いますよ。

この後ワックスをかけてケースも掃除致しまして発送致しました。
明日の午前中にはお客様の元に帰ると思います。


さてこれでやっと製作にかかる事が出来ます。
今日はまずこれです・・・素材は1.2mmの真鍮線です。
長さは20mm程度ですね数は10本と言いたい所ですが12本ですね。
今日はこれでフロントアクスルを作ります。

旋盤にくわえて先端を3.5mmほど直径が1.0mmになる様に削ります。
・・・所が削れないのです・・・途中で折れてしまいます。
バイトの刃物を新品に替えてもやっぱり折れてしまうのです、やはりちょっと細すぎる様ですね。
CMC製のミニカーを採寸して1/43に直しますと1.2mmほどなんですが、細すぎて加工が出来ない。
もっと太い物から削れば良いかもしれませんが・・・ちょっと材料の無駄が多過ぎますね。
そこで1.5mmの素材に変更して加工しました。
見た目も1.5mmの方がいい感じだから丁度良かったと思います。

旋盤でさらにテーパーに削っておきます。
その時の寸法はこの1.0mmに削った部分を一部フランジ状に残しておりますがここを基準にして寸法をとっています。
このフランジの部分はブレーキドラムを付けた時にストッパーになる部分なのです。
最終的には旋盤の刃物の傷を取る為にリューターに固定してペーパーで削って仕上げます。

ウイングローブ氏の図面を1/43に直したものに当てながらアクスルを曲げてゆきます。
何とも言えない微妙なカーブを描いていますね、何と格好良い~!

他の物も全部曲げてゆきます、何故左右別々に作っているのか・・・?
実車と同じ構造だからなんです、T57は左右別々に作って中央で継いであるのです。

リーフを固定するブラケットを取り付ける凹みをフライスで削っています、このフライスが頂いたフライスですね。
本日午前中に設置して少し整備をしましたが何とも良い感じに使えました、有り難い事ですね。

エンドミルの刃の下がL型に削られているのがわかりますか?
余り寸法を厳しく追い込みますとせっかく作ったアクスルがちぎれてしまいます(笑)

バイスから外しまして確認しますが良い感じに削れています・・・これなら使えそうですね。

昨日作ったアクスルを固定するブラケットをハンダ付けしてみました。
この時点でまだ他のアクスルはエンドミルでの削りをしていないのですが、この作り方で良いのか確認する為に先行して作ってみました。

寸法を追い込み過ぎますとこの様に・・・

エンドミルを祈る様な気持ちで操作しましてやっと10個の部品を完成する事が出来ました。
明日は四角なブラケットを9個作ってアクスルを完成させたいですね。