Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールの製作Ver.3

2015-02-19 20:49:18 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日の山陰は雨、晴れ曇りまた雨・・・と繰り返しております。
実にめまぐるしい天気ですね~。
低気圧が発達して移動しているのでしょうか??
山陰と言うよりももっと南方系の天気?でしょうか雨が降れば激しく降っていますし、アラレも混じっています。
今日は中庭のブルーベリーの根元を掘って肥料を入れてやろうと思っていましたが、雨がやんだからスコップを持って外に出ると雨が降る・・・しかもけっこうどしゃ降り・・・と言うのを何度か繰り返しまして諦めました。
アトリエに入るとこんな虹が・・・

昨日もこんな天気だったので外での仕事は出来ずでしたね~。
明日からは少し回復して来るらしいですが・・・

さてホイールの製作がなかなか進みませんね、確かに難しい事なので時間をかけて作らないと良い物が出来ません。
今まで結構作っていて慣れていても寸法や形状が変わってきますとやはりそれなりに違った作業になりますから・・・
CMCのミニカーではホイールの外面のスポークは20本内面のスポークは40本になっていましたが、ラリー日本の時に写真を撮ったT57はちょっと本数が違いましたね~。
外面の物だけでも28本のスポークが確認されます。
まあ何が何でも実車と同じでないとダメという訳ではないのでCMCも実車の雰囲気に合わせて数を調整したのかもしれませんね。
確かに約2/3の本数ですがこれを実車と同じ数にすればスポークが少し太い分密になり過ぎる感じはしますね。
1/18でも2/3の本数にしたのですから1/43は何本なら適正なのか・・・?
まあ作ってみないとわからないのでしょうね~。

取り敢えず一昨日の製作でミスの有ったホイールリムを追加して作っておきました、こんな場合は旋盤のハンドルを回す手の感覚を忘れないうちに作っておく事が大事ですね。
8個だけダメを出されたのだけど・・・7個しか作っていません。
まあそれでも余分は有りますから大丈夫です。

次は試作でアウター側のホイールリムを削ってみました。
インナーのリムとアウターのリムの勘合部のクリアランスは0.1mmを想定しています。

インナーとアウターのリムを合わせてみますとこんな感じで隙間無くピッタリと収まります。
ただこれが0.1mmのワイヤーを張った後だとどうなるのか・・・?誰もわかりません・・・??


次に治具を作ります。
今まで使っていた治具はスポークの本数の少ないどちらかと言えばライトウェイトな車用だったのでブガッティアトランティックの様な大きく重量の有る車にはつかえません。
なので治具から作る必要が有るのです。
今度作るならホイールの大きさが変化しても差し替えが効くものそしてスポークの数が変化しても対応が出来る物を作ってみたいと思います。
そして治具などは使って消耗してゆく物ですから安く作れないといけませんね(笑)
素材はMDFという木質系の繊維を接着剤を混ぜて加圧/加熱して固めた物ですね。
何しろ安いです・・・しかも木の板と違って反りが出たりしませんし湿度で大きさが変わる事も有りません。
頂き物のフライスで穴を開けて段付き加工を致します。
この穴にホイールの内径の部分で固定する治具が入ります。
段付きにしたのはここにホイールの径違いが有った時に変更出来る治具を取付ける為ですね、つまり抜けてこない様にしたかったのです。

ワイヤーを張る為のピンを植える為に割り出し円テーブルで360°を30分割致します。
30分割しておけば倍の60本のワイヤーが張れる計算になります・・・意味がわかりますでしょうか??(笑)
このMDFですが釘が効き難いという性質を持っていますから釘が0.9mm有るのですが穴は0.7mmで開けておきます。

ボール盤で四隅に穴を開けますがこれは板を2重構造にしてホイールを支える治具をサンドイッチしようと言う試みです。
四隅のビスは皿頭の物を使いますがこれはワイヤーを張る時に絡んでしまわない様にとの配慮です。
そしてピンを打ちます・・・

組立てますとこんな感じになります。
まだセンターは作っていないので穴だけですけどね・・・。
真上の部分に1本余分にピンがありますがこれはワイヤーを張り始める時にここにワイヤーを結ぶ為の物です。

センターの治具をABSの丸棒から削り出しました。
中央のわずかに飛び出した部分でホイールのリムを支えて中心からズレない様に致します。
センターハブはこの中心に穴を開けてありますのでここに1.0mmのピンを植えてこのピンで支える事になります。

裏から差し込んで取付けました、裏に段付き加工をしたのはこのセンターの治具にフランジが付けてありますのでこれで治具を支えるのです。

例えばセンターはブのオフセットはこんな風にワッシャーを入れて変更する事が出来ます。

ハブを乗せてみました・・・

リムを乗せてみますとこんな感じ・・・あら?こちらは裏側でした。


こっちが表側ですね。

これで治具が完成致しましたので次はワイヤーを編んでみる事に致します、実はこれが一番緊張する作業なのです。
これで使い物にならなかったら今日の作業は全て無駄になってしまいますから。