Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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リアバンパーの製作

2016-01-22 22:35:18 | Mazda Carol360DX
同時に作っているビアンキの塗装のインターバルがけっこう時間がかかります、気温が低いので硬化に時間がかかるからかもしれませんが・・・
そのお陰で他の仕事も進みます・・・(笑)

本日はキャロル360のリアバンパーも作りました。
素材はいつもの様に2.0mmの真鍮板なのですが大体の切り出しは先日済ませていましたから切り出しは本日の仕事ではありません、今日は削る部分からですね。
この様な厚物を削るにはバイスに固定して削るのがやりやすいですね。

ひたすら削ります・・・(笑)
この時に気を付けたいのは前後のバランスですね。
前後で厚みが違ったりすれば前から見た時と後ろから見たときと印象が変わって来ます。
なのでバランスが大切なのです・・・
私の印象ではバンパーは少し細めで薄め・・・少しか弱いくらいが丁度良いバランスなんですけどね・・・。

これで近い内にメッキに出せますね・・・

塗装工程Ver.2

2016-01-22 21:51:12 | Bianchina Trasformabile 1957
本日から週末にかけてかなり強い寒気が入ってくると言う予報が出ていますが取り敢えず今日の山陰は雨模様でしたね。
早朝には少し雪が降った様ですが薄っすらと積っただけでそう沢山降る様な事は有りませんでした。
それもず~っと降り続いた雨の為に夕方にはかなり溶けてしまいました・・・
ただ心配なのは・・・夕方暗くなってから北の空を見ますと真っ黒な雲が立ちこめているのがわかりますね・・・この雲はあの強い寒気の物なんでしょうか??
寒気の入りもほどほどであって欲しいですね・・・
何でも40年ぶりの強い寒気と言われていますが・・・40年ぶりと言いますと私が15~6歳の時なのですがその時中学3年くらいですよね・・・そんなに強い寒気が入って来た記憶はあまり無いのですが・・・?
50年ぶりならわかる気がします5歳くらいと言えば昭和40年くらいですが・・・昭和38年のサンパチ豪雪というのは記憶が有りますね。
当時は家の中の水道まで凍ってしまって水が出なくなってしまいました・・・この事だけは記憶が有りますね。
果たしてどれくらいの寒さになるのでしょう??不謹慎かもしれませんが、ちょっと楽しみな気がしますね・・・(笑)
サラリーマンですと通勤が大変とか・・・ガス会社に勤務時代だとお風呂の給湯器の故障や凍結で破損とか有りまして大変忙しく憂鬱な所でもありますが・・・自営業ですし通勤もほとんど大部分の方とは反対方向に通勤しますから少し楽な環境なんです(爆)
しかも仕事は寒いから忙しくなる・・・と言う事でもありませんしね。

さて今日も制作を始めましょう。
まずは昨日ボディカラーを塗ったビアンキのボディなどにクリアーを塗ろうと思ったのですが・・・どうもエアブラシの具合がよろしくない・・・。
仕方が無いのでエアブラシを分解して整備してからに致しましょう
慣れていますので数分でバラバラ・・・ウレタンクリアーが付いている部分はシンナー風呂に・・・

シンナーに浸けた場合はそれでも時間がかかりますからその間に塗装室の塗装ブースも掃除をしておきましょう。
そう言えば少し前に展示ベースのクリアーを塗った時に掃除をしていなかったのでミストが固まったゴミが大量に付着していますからね~
普通はそんなに硬くないので木製のヘラを使ってかき出してやれば簡単に削ぎ落とす事が可能ですね。
硬い部分はほとんど有りませんでした・・・
最後に掃除機で吸い取って換気扇を組立てれば後は掃除機の掃除だけですね。
そうこうしているうちにエアブラシの部品も奇麗になりました
今回はついでに塗料のノズルも交換する事に致しました、前回オーバーホールする時に注文していましたが間に合わなかったので交換していなかったのです。
タミヤ純正品を取り寄せてあったんですよね~。

掃除も完了しましたので
早速塗装を致しました・・・まずはオーバーホールしたエアブラシにシンナーを入れてテストしてみます。
奇麗な霧になって出てくれればオーバーホール成功ですね。
そしてウレタンクリアーを調合してエアブラシに入れて試し吹きをしてみました・・・オーバーホールしたてですね奇麗に霧になってくれますよ・・・
まずはシャーシから塗ってみましょう
一度にドバ~ッと塗らずにミストで塗ってゆく感じですね
一度に塗りますとエッジに溜まってしまって研磨をしなければ奇麗に仕上らなくなってしまうのです。
特にシャーシは刻印もありますからその部分に塗料が溜まりますと凸凹になってしまいます。

そしてボディですね
良く伺いますがウレタン塗料を塗ると陶器の釉薬をかけた様になってしまう・・・と言われますね。
先日お会いしたNさんも同じ様におっしゃっていました・・・確かに昔のウレタン塗料は今のウレタン塗料に比べれば良く無かったのかもしれませんね~。
ドバ~ッと塗ってしまいますと筋彫りのエッジに寄ってしまいますので陶器の様な艶は出ますがボテッとした仕上がりになってしまいやすいのです。
でも塗り方を変えてやれば決してその様な事にはならないのです。
シンナーで薄めに溶いたウレタンクリアーを砂吹きの繰り返しで塗ってゆきますと筋彫りの脇にウレタンクリアーが寄る事も無く仕上げる事が出来ます。
まあラッカーかウレタンかというのは私の中ではもう塗り方の問題だけなので好みですね・・・私の標準仕様ではウレタンの方ですがウレタンが良い所も有りますし良くない部分も有りますから・・・。
お客様の好みで使い分けています・・・。

ドアの内張りの上側の部分はボディカラーを塗っていますからこの部分もクリアーを塗っておきます。
理由はウレタンのボディカラーを使ってもウレタンクリアーを塗るか塗らないかでは質感が違ってきます。
この部分はボディの外板と同じ質感にしたいのでボディに習ってクリアーを塗っておく訳です。
同じ処理をする事でこの部分は内装で覆われているのではなくボディの面が見えているという事がわかって頂けるのではないかと思います。

そしてステアリングですね
このステアリングはスポークとリムの部分が一体の樹脂製のステアリングでグロスです。
実車と同じ様に艶が欲しいのでウレタンクリアーを塗っておきます
ステアリングのコラム部分はプラスチック製のカバーですのでステアリングとは質感を変えてセミグロス仕上げにしてあります。

クリアーを何度か重ね塗りしたいのですが一度全体に塗って次に塗り重ねる場合半乾きになっているのが理想なんですね、その為には少し時間を空けなければなりません。
しかし仕事で制作を請け負う物は時間を如何に無駄無く使う事が出来るのかというのも大切な部分ですね。
この待ち時間にホイールを組立ててみようかと思います。
ホイールのリムとディスク部分の接合はエポキシ系の接着剤で行ないました
ディスクとホイールキャップの部分も同様ですね・・・この時点で全て接着剤で組立てています。

そして最後の仕上げですね
このビアンキの元になったのがフィアット500なんですがホイールやキャップなどは全てフィアット500の物を流用している様なのです。
ですからホイールキャップの中央にはホイールキャップの脱落防止として小さなボルトでホイールに止められているのです。
そのボルトを再現してみました。

この小さなボルトはアドラーズネストのリベットSサイズを使っています、取付ける前に0.4mmの穴をホイールキャップの穴に空けておきます。
センターのシャフトの事が有りますからそんなに深く穴を空けられないので取り付けはちょっと厳しいですね。
やっと4本完成致しました

そしてタイヤも接着してみました
接着剤はやはりエポキシ系の物を使いますがはみ出した物は綿棒に付けたエナメルシンナーで拭き取っておきます。
ホイールのメリハリは如何でしょうか??


次はシートの白いパイピングを準備致しましょう
こんな場合は皆さんは何をお使いになるのでしょうか?
私も今までは色々な物を使ってみました。
いつぞやは極細のコードを使ってみた事も有りますね・・・外径が0.13mmとか0.14mmとか有りますからかなりのオーバースケールなんですね。
デカールを細く切った物を使った事も有りますがこれも立体感が無くて余り良い物ではありませんでした。
少し前から0.1mmの鉛線に塗装をして使う様になりました
古ハガキの中央を切り取って窓の様にしておいてそこに鉛線を貼付けます。

そして塗装をします
この塗装はウレタン塗料なんですが普通塗料は塗って硬化しますと硬くなってしまい柔らかく曲げる事が難しくなってしまいます、最悪の場合はポキポキと折れてしまう事も有りますのでとてもシートのパイピングに使える様な物では有りません。
そこでフレックスを使います、フレックスって?
そうですね~簡単に説明すれば塗料に混ぜてやると完全硬化してもある程度の柔軟性を保つ事が出来る液体という物ですね。
元々は自動車用の樹脂製のバンパーにウレタン塗料を塗る時に元の塗料に20%程混ぜて使います。
すると完全硬化してもある程度の柔軟性は残りますので樹脂バンパーが変形しても塗膜が割れてしまう事も少なくなります。
その特性を使ってシートのレザーの継ぎ目のパイピングに使う訳です。