Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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シートの塗装

2021-07-02 20:19:42 | Wさんの1/18 AMG6.0SL
本日の山陰は曇り・・・雨が降る様な予報だった様な気がしますが。
雨が降らないと隣の畑に行って運動をしなければなりません(笑)

汗をかく様な運動をすると適度に体が疲れて、如何にも働いたな〜と自分自身が納得できます。
やはり机に座ってばかりですと体の為にもよく無いみたいで冬場は少し体重が増えますからね。
と言う事で隣りの畑に行って作業をします
昨日は耕耘機を出して来て畝が無くならないかな〜と耕してみましたが・・・結果として畝が高過ぎて耕耘機が嵌ってしまいます・・・(笑)
その隣りのY本さんに笑われてしまいました。

その後スコップを出して来て畝を壊して谷の部分を埋めようかと思いましたが意外に硬くて歯が立たないのです。
一晩考えて・・・こんな場合はスコップよりも鍬の方が良いのじゃないかと・・・。
今日は鍬で挑戦しました!!
鍬の方が楽でした(笑)
2時間程で畝は無くなりまして・・・この通りです。

これなら耕耘機をもう一度かけて綺麗に整地が出来るのではないかと思います。
近所のおじさんからは「何を植えるの!?」と聞かれる始末です
いやいや僕が出来るのは耕して草を生えさせない・・・ところまでです、プロの農家では有りませんから(笑)
それに隣りのおじさんの畑ですから私が勝手に植える訳にはゆきませんって。

朝2時間の運動が終わりますと厨房係から本業に仕事が進みます。

今日はなかなか進まないシートの整形ですが・・・
グレージングパテを研いでサフの下地が完了です
これでサフを入れて表面の様子を見ます。
最初のサフはウレタンサフを塗ります
と言うのもポリパテをザックリ削りたかったので荒めのペーパーを使っていますので傷が深いのです
こんな場合は最初のサフはウレタンが良いのです、厚みが付けられますし中国製のプラはシンナーに侵されて傷が強く残る事が有りますので表面をウレタンサフでワンコートしておきますと上にラッカーを塗っても反応硬化した塗膜が下地のプラスチックにシンナーが影響するのを防いでくれます。
日本のプラモデルではこんな事は余り無いのですが中国製のプラは素質が違うのかたまにこんな事も有ります。

と前置きは置いておきまして・・・
サフを入れてみました
表面の整形が十分で無い部分が見えて来ますね〜。
気に入らない部分はもう一度パテを盛って整形します。

リアのシートが有った部分もサフを塗ります
ここはシートを潰していますので特に変更箇所が多くて修正に苦労したところです。
意外にもなかなか良い感じに仕上っていました。
で・・・実車の写真を見ていたら2ヶ所凹みが有る事が有りましたのでリューターで掘って凹みを付けています
また多分この下が物入れになっているらしく両サイドにロックを解除する様なレバーが見えます
そのレバーの周囲にも四角い枠が有りますのでそれを真鍮線で作って取付けておきます。

仕上げはサフですね。
サフを塗って問題の無い事を確認しておきましょう・・・。


塗装をしますと硬化するまでは触れないので・・・
ここからは修理です。
隣りのギャラリーの物を優先的に直してゆきましょう(展示期間に限りが有りますし私でも有料のレンタルギャラリーなのでね・・・笑)
他にも修理はいくつか頂いていますので塗装の合間に修理を進めてゆく予定です。

まずはこちらです・・・

輸送中に展示ベースへの固定ネジが緩んでしまったらしくケースの中で回ってしまったみたいです。
リアのバンパー左右が折れています、フロントウインドウの左右に有る手で動かすタイプの補助灯が左右とも脱落。
ウインドウを支えているウインドウ枠の左右が折れています・・・。
と結構な壊れ方ですね。
補助灯は片側は以前から壊れていて瞬間接着剤で付けようとしたけどダメでゴム系接着剤で付けた痕が有りました。
まず瞬間接着剤を2000番のペーパーで削ります。
コンパウンドをかけて艶を復活させましょう。
瞬間接着剤を溶かすにはアセトンを使えば溶けるのですが、アセトンはボディカラーも溶かしてしまうので使えないのです。
なので瞬間接着剤はミニカー修理に使ってはいけませんよ。
大概の場合失敗しますから・・・(笑)
左の補助灯は足が折れていますので真鍮線で差し込みピンを作って復活させましょう

リアのバンパーですがこちらもプラスチックの部品が折れていますので0.5mmの真鍮線で差し込みピンを作って接着します。
接着はエポキシ系の接着剤にします。
これなら拭き取りで綺麗になります。
下の写真は折れたバンパーのステーに0.5mmの穴を開けているところです。

これで元通りですね
右のリアバンパーの上に水滴型の板が付いていますがこれは何かご存知でしょうか?

リアのトランクの部分にスペアタイヤが付いています、その前側に四角な筋彫りが入った部分が有りますよね・・・そうそうスペアタイヤとコクピットの間の部分です。
実はここを開きますとシートになっています
このシートに座る為にはこの後に付いている水滴型の板の上に足をかけて登ってゆき座るのです。
まさかボディに足を掛ける訳にはゆきませんからね(笑)
今ではこんな車は有りませんが・・・なかなかお洒落ですよね。

次の患者さんは・・・こちら!!
珍しいブガッティですね
多分ブルームというメーカーのキットを組立てた物だと思いますが、ライトが片側脱落しています。
ライトのパーツは金属製で重量が有りますから輸送中に壊れたのではないかと思います。
まあライトの取り付けくらいなら朝飯前です!!

どんどんゆきます
次はこちら・・・。
ウインドウガラスが脱落しています
ついでにガラスとウインドウの枠も外れてバラバラです。
ワイパーは・・・?
探したら凄く細い物が箱の隅に転がっていました。
有って良かったです・・・無かったら作らなければなりませんからね〜。

ウインドウを取付けます
接着剤で取付けてからマスキングテープで押さえておくのは今の車を修理するのと同じです。

トランク部分の3本のモールも外れています。
これなどはもう少し気を付けて接着したらこんな事にならないのですけどね。
配慮が足ら無いんですよね〜どこ製だろうか中国?イタリア?

一旦外して接着し直します
右側の物はもう取付けています
現在は中央のモールを外しています
どんな配慮をしておけば剥がれないのか・・・
黒いベースの上に置いて有るのがその配慮を施した部品です・・・そう!ボディのRに合わせて曲げておきます。
この部品はエッチングで作られていまして最初は真っすぐな板なのです。
真っすぐな板を曲がったボディに貼りますから真っすぐになろうという力が残っています、接着剤が弱くなって来ますとこの様にピンと剥がれてしまうんですね。
でもなぜ同じ側(後側)が外れるのか・・・
理由は2つ有ります。
一つはボディ形状の問題で後に行く程Rが小さくなっているから後の方が応力が強いのかもしれません。
もう一つは組立てた人の手向きの問題ですね
このような場合は部品をピンセットで挟んでいてモールの同じ側から接着剤を付けてゆきます
大体これくらいですと爪楊枝に接着剤を乗せておいて同じ側からチョイチョイとつけてゆき多分一度で接着剤を付け終わると思います。
なので最初は十分な接着剤の量が付くのですが最後の方になりますと少なくなってくるのです、当然接着剤の少ない方が先に剥がれます。
同じ人が同じ様に作業をしますので当然剥がれる時も同じ向きで剥がれても全く変じゃない(笑)
まあ量産のミニカーなので仕方が無いのです。

左側のモールを外してみました・・・
ほらこんなに真っすぐなんですよ・・・
だから外れますよね。

これで修理完了ですね
糸の様に細いワイパーも付けておきました
取り付け位置ですが・・・ウインドウに接着の痕が有りましたのでこの位置以外には付けられません。
ウインドウを新しくするならそれでも良いのですが・・・それは将来このミニカーを作り直す時が来たら・・・と言う事にしておきましょう。

次の患者さんどうぞ!!
ってか?

こちらはフロントバンパーが脱落しています
でライトが一つ・・・
まあフロントバンパーは大丈夫なんですが・・・ライトが付いていた場所が見当たりません

フロントバンパーは取り敢えず接着してマスキングテープで押さえておきます
ライトは・・・・?
どこにも付けるところがないのですよね。
他の車の部品なのかもしれませんね・・・
Lさんならご存知でしょうか??
ライトのケースの形状からもう少し古い年代の車ではないかと思いますが・・・

まだマスキングテープで押さえていますが・・・取り敢えず修理は完了ですね
もう30分程このままにしておきましてその後テープを外しましょう。

まだ修理は終わりません
次の患者さんはライトが片側と何やら丸いパイプが転がっています。
この棒は何?

後を見てわかりました
排気管が2本出ていたんですね
1本は完全に脱落してしまいもう1本はボディの下にぶら下がったままになっています
ボディを台から外しますと・・・取り付け位置もよくわかりますね。
設計があまり良くないですね。
接着代が有りません(笑)
ほぼ接着剤に頼っている事がわかりますね。
しかもゴム系接着剤なので外れますよね。

台の上に戻してからヘッドライトも取付けて修理完了ですね・・・。


今日もここで時間となってしまいました
あと残りは1/43モデルが2台有りますが、1台は部品が全部揃っていないので修理はすぐには出来ません。
もう一台は多分ご自分で修理を試みられたみたいで接着剤でボトボトになっています。
これを修理するには全部分解してボディの塗直しが必要になるかもしれません・・・
そして少し大きめの緑のブガッティですよね。
この緑のブガッティはぜひ修理して並べたいのですが・・・。
この続きはまた明日です。