Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日も修理・・・あと少しかな

2022-01-20 20:47:45 | ミニカー修理

本日の山陰は朝から雪がパラつきまして寒いですね。
今日は雪の天気予報だったので有る程度は想像していたけど結構気温が低くて寒い様な気がしますね。

実は今日は珍しいお客様がいらっしゃいました、ここで営業開始をして12年になりますがこの客様は初めてですね。
それは出勤してから窓の外のスズメの餌やり台にパン屑と精米所で拾って来た米を置いてから・・・Cafeの中に入りまして
薪ストーブに着火してふと窓の外を見ますと・・・先ほどパン屑を置いた餌やり台に見慣れぬ鳥が食事をしていました。
いつものスズメと色は似た様な茶褐色・・・でも圧倒的に大きい。
カラスは黒だから違うし・・・
鳶!?鷲!?・・・これ何!?と思った瞬間目が合いました。
向こうは気にする事無く食事を続行・・・(笑)
しばらくしてカラスも来ましたが恐ろしいのか15m程離れた場所から近寄ろうとはしませんでした。
カラスも諦めたらしく飛んでゆきました。
その後もその大きな鳥は食事を続けまして一通り食べたら飛んでゆきました。
いや〜水田の上の方を飛んでいたり道路の脇に居るのは見た事が有りますが・・・
パン屑や米を食べるのは初めて見ましたね。
今までも野ネズミや蛇やカエルなどを補食しているのは見ましたが・・・パンも食べるんだね〜てっきり肉食と思っていましたよ。
(いつぞやは車で走行中に車の前方に蛇が落ちて来た事が有りましたが・・・あれは鳶が落としてゆきましたからね)
いや〜アトリエの周囲は自然が豊ですからね〜。

でお昼の厨房係を終わって楽しみの本業に移りましょう(笑)
本日、最初の患者さんはこのアベンタドールです。
以前ケースを入れ替えさせて頂いた物なのですがフロントのウインドウが浮いて来たみたいです。
ウインドウを外しますとウインドウの取付け部分のフラットブラックの塗料もかなり剥げてしまいますね。
まあゴム系接着剤が強力に付いていると言う事なので仕方が無いですね



既にウインドウは外してタッチアップまで完了していますね。
タッチアップは私の場合はラッカー系で行なっています、ボディにはウレタンクリアーを塗ってありますからはみ出しが起きればクレオスのシンナーで拭き取れば良いのです。
オリジナルはエナメル系の塗料ですが密着ではやはりラッカー系の方が良いのです。
ゴム系接着剤を剥がした場合これだけ剥げると言う事は接着剤よりも塗料の方が密着が悪いと言う事なんですよね、それを考えればどちらの方がより良いのか・・・わかりますよね。
但し、修理の時のお話ですよ(笑)

次はランボルギーニレベントンです
この車・・・珍しいですよね。
ムルシエラゴの次だったですかね?
今じゃミニカーでもあまり見ませんよね〜
私の所にも完品がまだ1個有ったはずなんですが・・・ショーケースの中を見ても無いので・・・売っちゃったかな〜!?

さすがに古いモデルなのでウインドウの浮きは有る程度仕方が無いですね
でも一見した所では状態はそんなに悪くないのです

しかしながらフロントウインドウの下側は浮いてワイパーを持ち上げていますね。
正面から見ますとよくわかります

早速ワイパーを外し・・・ウインドウを外しましてタッチアップを行ないました。
それと同時に今回はケースの交換作業も有ります。

今回はお客様のご要望でアクリルの特注ケースに入れます。
採寸して穴を開けました。
実は難しいのはこの部分なんです。
上側から2.0mmの穴を開けまして裏側からネジの頭を逃がす為に4.0mmの凹みを付けるのですが・・・この時に噛み込んでしまって表まで貫通してしまう事故が多数発生です(笑)
怪我をしない様に気をつけて仕事をしましょう。

ウインドウを取付けながら台座に取付けて固定しましょう。
できる仕事はできるタイミングで・・・やってしまいましょう。

昨日コメントをいただいたのですが
参考になるかどうかわかりませんが私のわかる範囲でお答えしますね。

まずウインドウの傷ですが・・・プロでもウインドウに傷が付きますと修正は無理です。
傷がつけば作り直すのが基本です。
では実際にどうするのかと言いますと指では基本的に掴まないことですね。
掴む場合はピンセットで、しかも掴む部分にはマスキングテープとか貼って傷がつかないように配慮します。
接着剤の付け方ですがメイクアップの中国工場ではゴム系接着剤を爪楊枝のような物につけて糸を引くような感じの部分を使って幅の狭い部分につけておられるようです。

では私はどうしているのか・・・
タミヤの流し込み接着剤の容器(中に接着剤を塗るための筆がついています)を使って糸をひかない程度にゴム系接着剤と流し込み接着剤を混合します。
で筆付きの接着剤の筆を利用して付けています。



接着剤が半渇きになるくらいまで放置しておきまして接着しています。
ただし夏は気温が高く硬化するのが早いのでエナメルシンナーで薄めるようにしています。
反対に冬は効果が早くなるように流し込み接着剤を使っています。

今回のコンペティションのように接着剤をつける面が非常に小さい場合ですが、ウインドウの部品の下角の部分に付けています。
確かに多すぎますと接着剤が見えてしまいますし少ないと接着が弱くなりますね。
でも接着が弱いとまた剥がれますがまた付ければOKと思って作業をされたらいかがでしょう!?
なかなか難しいですが回数を重ねて上手になる物だと思っております。
やまさん頑張ってくださいね、また何かありましたらご質問ください。